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相変わらずの亀更新・・明けましておめでとうございます。
ええ、すいません。遅すぎですね、申し訳ない。
お正月は仕事柄まったく休みが取れなかったのですが、
お蔭様でおそーい正月休みが取れることになりました。

本年一発目は、最近のマスタリングの傾向です。
さて、画像はとある波形編集ソフトですが、
編集ウィンドウに写っているのは長方形の塊ではありません。
一応の波形です。(波形編集というのだから当然か)
まぁ縮尺を変えれば波形らしい表示になるのですが
なんてことは無く、マスタリングの過程でビットオーバーしないように
0dBリミッターをかけながら、帯域圧縮(小さい音を大きい音と近いレベルにまで
底上げしている)を行っていると思われる状態です。

個人が趣味の範囲で作った楽曲でミスったのかというとさにあらず。
週のオリコンで3本の指に入った(一瞬だけ)曲です。

で、実際に我が家のシステムで聴いてみるとさながら

「音圧のシャワーを浴びているようだ」

と、こういうことになるわけなんです。
どうしてこういうことになっているんでしょう?

1つはデジタルシンセなので音作りとして厚みとか奥行きとか
そういうことを考えないという意見。

もうひとつ。これが大きいのですが、
そもそもマスタリングの過程において
iPODやメモリーオーディオで聴くことを想定しているという点です。
これらの機器は電池駆動です。D級動作レベルのオペアンプといえど
電池の持ちを最優先する為、あまり無茶な駆動はさせられません。
ダイナミックレンジを広く取ると小さな音が騒音に埋もれてしまいます。
また、音を聞いているユーザーが周囲に気を配って意識的にボリュームを
絞っていることも考えられますね。

このような環境の中である程度の迫力をもって聴かせるにはどうしたらいいか。
・・・作り手でそういったアプローチをするしかありません。

私はこれらを悪いといっているわけではありません。
時代の流れで音楽を聴くスタイルにも変化があり、
レコーディングエンジニアがそういった環境でも音楽として成立させるには
どうしたらいいか、考えた末このようなことになったのだと思います。

思えば音楽を持ち歩けるというのは一昔前では夢のような話でした。
馬鹿でかいオーディオが一般的だったわけです。
それがソニーのウォークマンから始まり、今では携帯などでも
その機能を有するようになりました。
敷居も低い、万人が楽しめる。喜ぶべきことでしょう。

ただ、1つお願いがあるとすれば
じっくり聴きたい人の為に別バージョンのマスタリングもやって
2本立てで収録してくれるとうれしいな・・・。