- 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)/伊藤計劃
- ¥756
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タイトルも、装丁の暗さも
作家の名前に使われた漢字さえ
なんだか恐ろしげな雰囲気をかもし出すのですが
いたってマジメで、非常に面白い一冊。
最近、こういう本読んでなかったなと
夢中になってしまった。
人のカラダが持つ各種器官の中で
人を殺せるのはどこか。
何が人を殺戮へと向かわせるのか。
前半、単なるスパイ系というのか
戦争系というのか
そういった物語のような展開でありながら
かなり深遠なテーマを扱っていたことに
後半気づくとともに
のめりこむ要素が詰め込まれている。
伊藤氏が死の淵で書いた作品だというあとがきを読むと
余計にこの本がズシンとこたえる気が。