- 決壊 上巻/平野 啓一郎
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- 決壊 下巻/平野 啓一郎
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この、シンプルの極みのような装丁。
サイドは全黒塗りつぶしで
なんとなく暗い物語であることが事前に察せられます。
そして、本が好きなら
文字が多い作品が嫌いじゃないなら
ぜひ、読んでほしい。
とても面白くて、目をこらしてギッシリ読まなくてはいけないのに
止められず、今週の睡眠不足の第一要因となった作。
ストーリーとしては、
理不尽な無差別殺人に巻き込まれた家族の物語
となるのでしょうが
犯人ではないかとされる兄の思考がとても興味深く
哲学的というのか、思想的というのか
危うい線で留まっている心理状態の描写が
最近読んだ小説の中でも特に際立っていて、
はまりこんでいるとまるで自分がそう考えているかのうような
自分の存在や人間関係の意義について改めて考えてしまうような
そんな気持ちにさせられます。
これはおすすめですよ、ほんと。
堅苦しくて脱落するようなものではないです。
なんといってもストーリー自体が面白いんですから。