- 愛しの座敷わらし/荻原 浩
- ¥1,890
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家庭の中で微妙に疎外感を味わっているお父さん。
この本を読んで的外れな奮起をしちゃうと
かえって浮いちゃいますよ(笑)
左遷されて、これからは家庭中心に生きるんだ!
とスローライフならぬ古い一軒家に移り住んだある家族。
そこには座敷わらしがどうやら住み着いているらしく
いわゆる
「バラバラだった家族の心が
そのことをキーにひとつにまとまっていく」
といったお話ですが、プスッとガスが抜けた感があって
面白かったです。
思春期の娘、まだ自分の分身の息子
と思っているのは自分ばかりのお父さん。
いたたたた・・・。
だけど愛らしく愛しい家族です。
そういえば、我が家の夫もたまに奮起したり
もがいているようなのですが
どうも息子達や私とテンションがズレぎみ(ごめんね)。
世の子供と母の関係を、自分にも
と思う気持ちはわかるけど、そこはちょっとね~。
思いついたとき、気が向いたとき、頼まれたときだけ
いいところを見せようと思っても厳しいのですよ(笑)
毎日の汚れ仕事(いわゆるルーティン)をやらなくちゃ
なんて我が家にも置き換えて思うところがあって
とっても楽しく時間が過ぎた一冊でした。