- そうか、もう君はいないのか/城山三郎
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城山三郎さんの本は、実を申せば一冊も読んでおりません。
でも、名前だけは有名なので存じ上げておりました。
城山氏の死後、遺族が整理していた中から発見された
妻(城山氏より数年前にお亡くなりになっている)への
思いを綴った原稿をまとめたもの。
出会いから結婚、二人で過ごした時間の数々
妻に癒された思い出たち。
ふと、思いを共有しようと話しかけたいときに
「そうか、君はもういないのか」
とつぶやいてしまう城山氏。
美談すぎる
といわれればそれまでかもしれないけれど
年をとったときに、
配偶者にこれだけ愛されていた
こういう時間を過ごせて良かった
瞬間、瞬間の気持ちを共有したかった
と感じてもらえるなら、私は美談でもなんでもこい
と思ってしまう。
もし、私が先に死んでしまったら
夫はこういう風に思ってくれるんだろうか。
あいつ、面白いやつだったなーくらいには
思ってもらえるかな。
城山氏の遺稿自体は淡々としたものですが
次女のあとがきで涙してしまいました。
ちょっと心洗われるひととき。