- みなさん、さようなら/久保寺 健彦
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読んだくせにメモできていない本たちを一気に。
タイトルがそそる。
いかにも高いところからぴょーんと落ちていきそうな
そんなタイトルのくせに、明るさがある。
実際読んでみると、巨大団地から出られない「だけ」の
ちょっと一般的なひきこもりとは別な男性がいて
巨大団地が現役の間は、お買い物も友達も学校も
すべてそろっているから不足がない暮らしを送っているのに
昨今の団地事情というか、徐々に過疎化が進み
荒廃していき、お店も閉まり。
このままでいいのかと焦りながら、もがきながらも
自分の道を歩いていく生活が妙に面白い。
人間、なせばなるじゃないか
と思えてしまう。
恋人すらできちゃう。
と読み進めていくと、なぜ団地から出られなくなったのか
が突然明らかになり(伏線は確かにあった)
その理由が結構シビアというか、暗いお話だったりする。
緩急がいい具合で、面白く最後まで読めました。
ラスト、あっけないほどの終わり方ですが
ここまでくると潔いかも。