まじめに面白いです。
国語辞典はあまたあれど
新明解国語辞典の用例の妙ったらないのだ。
という事を、サンプル列挙で笑わせてくれます。
- 新解さんの謎 (文春文庫)/赤瀬川 原平
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この本を読むまで、新明解国語辞典が
こんなに侮れないやつだとは思ってもみませんでした。
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いやー種類は並版とか皮判とか
小型だとか色々あるんだけれど
なんといってもその用例やアクセント
はたまた数え方まで最近では挙げ連ねています。
素直な学生は用いないほうがよろしい。
世の中を斜めに見たり
ボケ突込みを学習中にも入れたい方
ぜひ、この辞書をお使いください。
引用してダメなら消しますが
しょっぱなから「恋愛」を引いてみると
「特定の異性に愛情をいだいて、二人だけで一緒にいたい、
出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、
それが常にはかなえられないで、心を苦しめる
(まれにかなえられて歓喜する)状態。」
などと表現されているのだ。
これは「新解さんの謎」でも突っ込まれてました。
じっくり読んでみると、確かにそうなんだろうけれど
新解さんは男だなとか思ったりする。
合体したがるのは、大抵男だからね~笑
女なら、もうちょっと表現が異なるかもね。
しかも、まれに叶えられたら歓喜ってどうなのよΣ(゚д゚)
「ねばねば」なんてもっとすごいの。
「-した暑熱と、たえまない靴音と、汗ばむ倦怠にひたって
すれ違うイタリア娘の腰と足を鑑賞していると-」
って、なんて生々しい表現なのだ!
脳内破壊がかなり進んでいるというか
妄想辞書なのか?これは!という確信を深めていいのか
いやいや、やっぱり新解さんは男だわと納得しておけば良いのか。
なんでねばねばした暑熱だけで終われないのよΣ(〃▽〃;)
だるそうに、それもなぜか濃い感じで
イタリア娘を鑑賞するのか・・・。
なぞだわ。
謎を解明するはずの辞書で
さらなる迷宮へ誘われます。
ええ味や。