西方音楽祭 堀江真理子さんの演奏会♪① | 栃木市大平町なかじまピアノ教室

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  ピアノが弾けること歌が歌えることに
  感謝しています。
  生徒さん一人一人を大切に、楽しく丁寧な
  レッスンを心がけています 

どんよりした空の午前中から

午後はすっきりとした青空に。


午後はピアノの先生仲間の

T先生とK先生と一緒に

西方音楽祭へと足を運びました。

会場となる西方音楽館は館長のN先生の

ご自宅の蔵をホールとして改装した建物。

梁と小窓に歴史を感じさる趣のある

『木洩れ陽ホール』。


堀江真理子さんによる、

滝廉太郎をはじめ

湯山明先生方の邦人作曲家だけの

作品の演奏会。




プログラムを開くと

歌曲ではお馴染みの作曲家のお名前。

ほとんどが初めて出逢う曲ばかり。


作曲家の紹介、
そして作品でのエピソードのお話を
レクチャーしながらの演奏。

演奏会の幕開けは、『花』で有名な

滝廉太郎の作品から。

滝廉太郎は23歳という若さで

お亡くなりになり、

現在、楽譜が残っているのは

『憾』と『メヌエット』の

2曲のみということです。


明治の初め、西洋文化が入って

間もない時代に作られた作品。


山田耕筰の作品からは3曲を。

『からたちの花』に因んだ、

山田耕筰の苦労の少年時代から

生まれた作品。

教科書などからは明かされていない

山田耕筰の人生の秘められた話に涙が…。

ピアノのための『からたちの花』は、

歌曲とは、少しだけ違った激しさと

切なさと優しさが溢れ出す、

堀江真理子さんの音色の美しさで

一番印象に残りました。


これから『からたちの花』を歌う時、

簡単に歌ってはいけない、

涙、涙になりそうな

山田耕筰の思いが込められた作品を

大切に歌いたいと思います。



そして現在もお元気に作曲家として

活動なさっておられる

湯山明の作品は『お菓子の世界』から

4曲演奏なさって下さいました。


堀江真理子さんは、

湯山明先生直々に

『お菓子の世界』のCD作成の

ご依頼があり、収録でのご苦労を

語って下さいました。




邦人の作曲家の作品を

木洩れ陽ホールで演奏するからこそ、

私達日本人に伝わる思いが届き、

より一層深い感銘を受けたかと

感じています。


明治からの作曲家が先駆となり、

今の時代に引き継がれ、

私達の元へと届けられる音楽。

感動で胸がいっぱいです。


全ての作品を理解する事は

難しいかもしれませんが、

歩み寄り、表現したいと

感じてなりませんでした。