clipboard — コピー&ペースト

 clipboardモジュールは、iOS上の文字のクリップボードからの読込みとクリップボード(別名 ペーストボード)への書込みという2つのシンプルな機能を定義しています。

 以下に例を示します。

#クリップボードの文字列の大文字/小文字変換
import clipboard
text = clipboard.get() # クリップボードから文字列を取得
if text == '':         # クリップボードに文字列がなかった場合
    print('No text in clipboard')
else:
    uppercase = text.upper()
    # クリップボードから取得した文字列と、それを大文字に変換したものを比較
    if uppercase != text: # 等しくなかったら、大文字に変換したものを採用
        new_clip = uppercase
    else:                 # 等しかったら、小文字に変換したものを採用
        #already uppercase, convert to lowercase
        new_clip = text.lower()
    clipboard.set(new_clip) # 採用した文字列をクリップボードに書き込む
    print(new_clip)

clipboard モジュールの関数:

clipboard.get()

 クリップボードの内容をユニコードの文字列として返します。

clipboard.set(string)

 クリップボードの内容として、新しい文字列又はユニコード文字列として設定します。

clipboard.get_image(idx=0)

 クリップボードから画像をPIL形式で返します。クリップボードに複数の画像がある場合には、引数idxで取り出す画像を指定することができます。idxの値が、クリップボードに保管されている画像の数より大きい場合には、Noneが返されます。

clipboard.set_image(image, format='png', jpeg_quality=0.75)

 引数のimageが示すPIL形式の画像データをクリップボードに保管します。フォーマットを示す引数としては、「png」と「jpeg」が指定可能です。引数のjpeg_qualityは、「png」形式の時は無視されます。その他の場合、この値は0.0から1.0の浮動小数型でなくてはいけません。