ドイツ証券は1日、大阪証券取引所の日経平均先物取引できょう寄り付き時に実際の注文を上回る発注を行ったと発表した。


原因は社内の発注システムの不具合で、すぐに取り消し処理を行い、ポジションを解消したとしている。

 

ドイツ証券では、現在、詳しい原因を調査しているとしたうえで、「今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、再発防止のために万全の対策を講じる」とのコメントを発表した。


 

同社では詳しい誤発注の内容は明らかにしていないが、市場筋によると、きょうの寄り付き時に日経平均先物で、9700円に約20万枚、9690円に約79万枚の売り指値注文が出た。合計で約100万枚、金額で10兆円の注文が出たことになる。すぐに取り消されたが「5000枚、500億円分が約定してしまったようだ」(外資系証券)との指摘もあった。


 

31日の米英市場が休場で商いが薄かったこともあり、日経平均先物6月限は午前9時1分に前日比110円安の9650円に急落。1分後の午前9時2分に10円安の9750円まで戻した。現物の日経平均株価も裁定取引による売りが出て、午前9時1分に前日比110円26銭安の9658円44銭の安値を付けた。


 

三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は誤発注に関し「板が薄く乱高下したが、相場のトレンドを決めるような話ではない」としたうえで、日経平均株価が軟調な動きを続けていることについて「市場関係者が懸念しているのは上海総合指数に下値不安が強くなっていることだろう。


中国政府による不動産税導入については二転三転していたが、中国国務院(内閣に相当)が31日、ウェブサイトで不動産税制の改革に段階的に着手すると表明し、上海株は安値引けとなった。きょう押し目買いが入るかどうか注目される」と述べている。

2010.06.01 ロイター



ということですが巨額の誤発注怖いですね。米英市場が前日休場じゃなかったらGW時のNYダウ1000ドル急落の時みたいにすごいことになってたんでしょうかね?