素晴らしき哉、人生!(’46)
監督:フランク・キャプラ
子どもの頃からずっと貧乏くじを引かされていた
ジョージ(ジェームズ・ステュアート)は建築家になって
世界中を飛び回るのが夢でした。
しかし、結局は父の住宅金融会社の後を継ぎ
それでも家族や町の人々に囲まれながら
幸せな日々を送っていました。
ところがクリスマス、叔父が会社の金を紛失してしまい
ジョージは人生最大のピンチに追い込まれてしまいます。
絶望した彼はついに自殺を図ろうとしますが
そこに2級天使と名乗る男が現れます…。
アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ
「アメリカ映画ベスト100」で11位
「感動の映画ベスト100」では堂々の1位。
アメリカではクリスマス・シーズンになると
必ずテレビで放映されるという
クリスマス映画の定番でもある名作中の名作です(旬が過ぎた💦)
しかし、公開当時は不評で興行的にも大コケだった
というのですから分からないものです。
「自分は生まれてこなければよかった」
絶望するジョージに、おっさんの姿をした2級天使は
望みどおりに彼が存在していない世界を見せます。
「一人の命は大勢の人生に影響し、
一人が欠けると世界は一変する」
この映画が後のタイムトラベルものに影響を与えたのは言うまでもありません。
そして、感動のラスト…
アメリカの良心の象徴ともいうべきジェームズ・ステュアートが
演じる主人公の人間性をよく分かっているからこその
涙のクライマックスですよね。
この映画は何回、観ても泣いてしまいます。