7番房の奇跡(’13)
監督: イ・ファンギョン
知的障害を持つヨング(リュ・スンリョン)はしっかり者の娘
イェスン(カル・ソウォン)と貧しくも幸せな日々を過ごしていました。
ある日、ヨングは少女が亡くなっているところに居合わせたため
誤認逮捕されてしまいます。
しかも、亡くなった少女の父は警察庁長官。
警察のメンツのために心優しきヨングが殺人犯に仕立て挙げられ
極刑を言い渡されてしまいます。
刑務所の7番房に収監されたヨングは
房長のヤンホ(オ・ダルス)と仲間に気に入られて、
はなればなれになった娘イェスンと
房内で密会できるようになるのですが…。
親と子の深い絆。囚人同士の友情。警察の不正を正そうとする正義感。
それでも、ままならない悲しい現実。
こんなの見せられたら泣かずにはいられません。
ヨングという人は父親としても、人としても立派な人間なのに
知的障害という立場の弱さにつけこまれ、自分を守ることができない。
だからこそ周りの人々の温かさが沁みてきます。
理不尽だらけの世の中。
しかし、人間の温かさは、そんな世の中をも変えてしまう。
娘役のカル・ソウォンの大人たちを圧倒する演技力は
この映画を支えていたといってもいいぐらいです。
成長した娘役の、パク・シネの父親の無念を晴らそうとする姿は
さらに涙を誘います
刑務所内のセキュリティがガバガバなのはご愛嬌www
悪人が最後はいい人になってしまう韓国映画あるあるもご愛嬌www
そんなのどうでも良くなってしまうぐらい愛に包まれた映画です。