セザンヌと過ごした時間 | Untitled

セザンヌと過ごした時間(’16)フランス国旗

監督:ダニエル・トンプソン

 

ポール・セザンヌ? ああ、あの画の人なのね・・・・。

その程度の知識しかないのですが(大丈夫かよ)

 

エミール・ゾラの小説にしても、唯一『居酒屋』

ヒーヒー言いながら、やっと読み終えたというレベル・・・・。

 

そんな二人の芸術家の、40年にわたる友情を描いたドラマです。

 

 

少年時代に出会ったセザンヌ(ギヨーム・ガリエンヌ)と

ゾラ(ギョーム・カネ)の絆は、境遇は違うが

芸術家になる夢で結ばれていた。

 

ひと足先にパリに出たゾラは、小説家としてのデビューを果たす。

一方、セザンヌもパリで絵を描き始め、

アカデミーのサロンに応募するが、落選ばかり。

やがてゾラは、ベストセラー作家となって栄光を掴むが

セザンヌは父親からの仕送りも断たれ転落していく。

 

そして、ある画家を主人公にしたゾラの新作小説「制作」が

2人の友情にヒビを入れるが・・・・。

 

 

有名画家の半生を描いた映画は何本か観てますが、みんな偏屈(笑)

ポール・セザンヌにしても、粗野で、言葉は汚く、社会性がない。

私なら絶対に友達になりたくない(向こうから願い下げだよ)

 

しかし、少年時代にイジメから救われ、彼の画家としての才能を信じ

世捨て人のような生活になっても手を差し伸べたエミール・ゾラ。

 

セザンヌはブルジョア家庭で育ち、ゾラは貧しい母子家庭。

それが、完全に逆の立場になってしまうというのも人生の皮肉。

 

ゾラ役が、あら、M・コティヤールの旦那ギョーム・カネではありませんか。


 

他のキャスティングも、なかなかのもんで

セザンヌの母親役に、アラン・レネのパートナーだったサビーヌ・アゼマ

 

セザンヌの内縁の妻役が、デボラ・フランソワ!

“ある子供”も、すっかり大人の女性になっちゃって~

食卓で赤い服着て背中向いてる人~(わからんわ)

愛する男のモデルにもなり、見事な脱ぎっぷりを見せるのですが

「愛しているのは、画の中の女でしょ!」 とブチ切れる。

 

そんなエピソードも含め、セザンヌをモデルにしたかのような

ゾラの小説「制作」も、この映画を観た上でページをめくれば

ヒーヒー言わず、読み切ることができるかもしれない。

 

 

 

それは、林檎から始まった―眩い太陽が降り注ぐ南仏プロヴァンス、そして芸術の都パリ。

画家セザンヌと小説家ゾラとの名画に隠された、激しくも美しい友情の実話。

 

制作 (上) (岩波文庫) 制作 (上) (岩波文庫)
1,048円
Amazon

 

制作 (下) (岩波文庫) 制作 (下) (岩波文庫)
1,048円
Amazon