マップ・トゥ・ザ・スターズ（’１４）
監督：デビッド・クローネンバーグ
予告トレーラーでのジュリアン・ムーアのイカれっぷりに惚れ込み、即鑑賞（笑）
ハリウッドでリムジン運転手として働いていた脚本家ブルース・ワーグナーの
実体験を基にした、ハリウッド・セレブの痴態を描いた作品。
セレブを相手にしているセラピストの父ワイス（ジョン・キューザック）
ステージママの母クリスティーナ（オリヴィア・ウィリアムズ）
人気子役の息子ベンジー（エヴァン・バード）から成るワイス家は
誰もがうらやむ典型的なハリウッドのセレブ一家。
しかし、ワイスの患者で落ち目の女優ハバナ（ジュリアン・ムーア）が
ある問題を起こして施設に入所していたワイス家の長女
アガサ（ミア・ワシコウスカ）を個人秘書として雇ったことで
一家が秘密にしてきたことが白日の下にさらされ……。
アカデミー賞は、ジュリアンに若年性アルツハイマーの方じゃなく
こっちで主演女優賞あげる勇気が欲しかった。
（カンヌでは主演女優賞受賞）
そしたら、世界最大の茶番を少しは見直してあげたのに（笑）
ジュリアン・ムーアは、セルフ・パロディ（？）なのかと思ってしまうほど
キレキレッのイカれっぷりを披露しております。
局部に思いっきりボカシの入った男女混合３人プレイをやったり
ミア・ワシコウスカの目の前で便器にまたがり放屁したり
高そうなキャミソールを脱いで、これまた高そうな下着姿になるものの
くびれのないウエストを晒し仁王立ちする。 あ、褒めてるんですよ（笑）
落ち目な女優の悲哀みたいのが痛いほど伝わってくる。
喉から手が出るほど欲しかった役を落とされ、失意の絶叫したかと思ったら
家族の不幸で役が決まっていた女優が降板し、ハバナに代役が回ってくる。
ちなみに、この映画のハバナ役もレイチェル・ワイズが降板し
ジュリアン・ムーアに代役が回ってきています。
他にも、薬物スキャンダルで失墜していく人気子役がいたり
カルキン君、元気かな～ なんて懐かしんだりしたりして（笑）
クローネンバーグでいうと、自動車の追突の衝撃で性的興奮を覚える
「クラッシュ」（アカデミー作品賞のとは違う）を観て
追突事故並みのショックを受けて、映画館を後にしたのを思い出します。
鬼才デヴィッド・クローネンバーグが描く、ハリウッドセレブの暗黒劇。
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』 [DVD]/ジュリアン・ムーア,ミア・ワシコウスカ,ジョン・キューザック
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