ストックホルムでワルツを(’14)
監督:ペール・フライ
ジャズのスタンダード・ナンバーを母国語(スウェーデン語)で歌うという
禁じ手を持ち込んだ、スウェーデンの世界的ジャズシンガー
モニカ・ゼタールンドの半生を描いた作品。
スウェーデンの小さな田舎町で、両親や5歳の娘と暮らす
シングルマザーのモニカ・ゼタールンド(エッダ・マグナソン)
電話交換手の仕事をしながらジャズクラブで歌手活動も行なう彼女は
厳格な父親から「母親失格」の烙印を押されながらも
歌手としての成功を夢見て励んでいた。
とある評論家に誘われ、ジャズの聖地ニューヨークでステージに立つという
大きなチャンスに恵まれたモニカだったが
ニューヨークでのライブは大失敗に終わってしまう。
「誰かのマネより自分の気持ちを歌ったら?」
ニューヨークでの挑戦は、ジャズ・シンガーとして資質はもとより
肌の色が白過ぎるという差別的な扱いも受けてしまう。
失意のもと、母国に帰ったモニカだったけれども
北欧美人というビジュアルを生かして、ポップな曲を歌えば
そこそこの人気と売り上げが担保できただろうに
小さな頃から、ビリー・ホリデイに憧れていたモニカは
“黒い魂” だけは絶対、捨てたくなかったのですね。
海外のヒット曲を日本語で歌って、あ~れれ?ってなることが多々ありますが(笑)
モニカも母国語でジャズのスタンダードを歌うことは大きな賭け。
彼女はその大きな賭けに成功する。
しかし、成功には必ず代償を払わなければならない。
仕事と育児の両立、繰り返す結婚と離婚、父親との確執
日ごとに増えるアルコール、薬物の過剰摂取、ステージのドタキャン・・・・・・
映画の舞台となった ’60年代は北欧デザインの全盛期。
ファッションやインテリアも見所のひとつです。
スウェーデンが生んだ世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの実話を元に描いたドラマ。
電話交換手の仕事をしながら、歌で成功することを夢見るシングルマザーのモニカは
N.Y.で歌うチャンスを与えられるが…。
ストックホルムでワルツを [DVD]/エッダ・マグナソン,スベリル・グドナソン,シェル・ベリィクヴィスト
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