肉体の冠(’51)
![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
監督:ジャック・ベッケル
“恋も殺人もない映画など考えられない”
映画評論家の山田宏一さんがこんな言葉を残していたけど
そこには、恋があり、殺人があり、そして、映画があり・・・・・
実在した伝説の妖婦マリーをモチーフにした作品。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150302/20/pyscipks/31/3a/j/o0700039413233424472.jpg?caw=800)
美しいブロンドの髪を兜型に結っていることから
“黄金の兜”と呼ばれる娼婦マリー(シモーヌ・シニョレ)
彼女にはロランという情夫がいたが
彼への恋心は冷め、気まずくなっていた。
ある日彼女は、カフェで仕事をしていた
大工のマンダ(セルジュ・レジアニ)と恋に落ちる。
激しい決闘の末、マンダはロランを殺してしまい
マリーを連れて逃亡するのだが……。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150302/20/pyscipks/bc/06/j/o0540036013233424471.jpg?caw=800)
生き生きとしたパリの街並、カフェで優雅に踊る男と女。
緑色づく木々や草原、水面をゆっくりと滑る小舟。
川辺で寝転がっているマンダに、そっと寄り添い彼の寝顔を見つめるマリー。
生理的に食い込むような物質的な音を強調した 『穴』 とは対照的に
小鳥のさえずりが、やさしく耳に響いてくる。
ジャン・ルノワールから受け継いだ幸福感あふれる映像。
もちろん、冷徹なまでのフィルム・ノワール的な映像もしっかり見せてくれる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150427/16/pyscipks/48/7b/j/o0640047013288760431.jpg?caw=800)
“黄金の兜” は、強い意志の表れでもある娼婦マリー、シモーヌ・シニョレ。
その髪をほどく時は、愛する男の前だけ。
彼女の存在により、すべての男たちが不幸になってしまう(笑)
そんな妖婦マリーを、職人気質のジャック・ベッケルは
安いっぽい悲劇のヒロインになどせず、最後まで強い意志を貫かせたのです。
19世紀のパリを舞台に、実在した女性をモデルにシモーヌ・シニョレ主演で描いた人間ドラマ。
舟遊びをしていた娼婦マリーは、情夫ローランへの嫌がらせから大工のマンダを誘い踊っていた。
これが事件の始まりとなり、悲劇的な結末へと向かっていく。
肉体の冠 [DVD]/シモーヌ・シニョレ,セルジュ・レジアニ,クロード・ドーファン
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