パリ空港の人々 | Untitled



パリ空港の人々(’93)フランス国旗スペイン

監督:フィリップ・リオレ



実際にシャルル・ド・ゴール空港で足止めを食らい空港生活を余儀なくされた

イラン人マーハン・カリミ・ナセリをモデルにしたハートフル・コメディ。

スピルバーグの「ターミナル」もこの人をモデルにした作品です。

ただ、この映画をパクった匂いがぷんぷんするのは私だけでしょうか(笑)



学者のアルチェロ(ジャン・ロシュフォール)は、モントリオールの空港で

寝ている間にパスポートなどを盗まれてしまう。

とりあえずシャルル・ド・ゴール空港までたどり着いたものの

当然、パスポートなしではフランスに入国することは出来ず

フランスとカナダの二重国籍を持ち、イタリアにスペイン人の妻と共に住む

アルチェロの状況は複雑で、本人確認が取れるまで

トランジット・ゾーン(外国人用処理区域)から出られなくなってしまう。



「そこの長ソファにかけてお待ちください。」

二言目には、そんな言葉で空港職員に軽くあしらわれ

何日間も空港生活をするハメになった「髪結いの亭主」のおじさん。

ただ、彼と同じような境遇の人たちが、フツーに生活を送っているんです

お尋ね者のベルギー人。父親が母国に強制送還されたギニア人少年。

母国から強制退去を食らった美人コロンビア人。

言葉も通じず国籍も分からない黒人男性と

現住所 “シャルル・ド・ゴール空港” のファミリーが

もうひとつの奇妙な人生を送っており・・・・・。



アルチェロ同様、トランジット・ゾーンに釘づけにされた彼らは

いわば、書類上この世に存在しない人たち。

ただ、それはそれとして空港での生活をそれなりに楽しんでいる。

新入りのアルチェロもだんだん居心地が良くなっていくんです。

そんなアルチェロが長い間空港の外に出ていない彼らのために粋な計らいを・・・・

散々だったのが空港に迎えに来たアルチェロの奥さん。

いいだけ旦那に振り回されたあげく、終いには

「そこの長ソファにかけてお待ちください。」






それぞれの事情により空港から出るに出られなくなった人々の悲喜劇を綴ったハートウォーミング・コメディ。
パリ空港の人々 [DVD]/ジャン・ロシュフォール,マリサ・パレデス,ティッキー・オルガド

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