前回に引き続き “アヴァンギャルドの女神”
マヤ・デレン の短編作品のご紹介。
暴力についての瞑想(’48)
室内の白い壁の前で踊る上半身裸の中国武術の演者。
野外で衣装を着け、剣を持って踊る。そして再び室内へ。
言っちゃあ悪いですけど、東洋人のオッサンが踊ってるだけなんです(笑)
ただですね・・・・退屈だと思いながら、じっと観ているうちに
筋肉の動きとか、柔軟性とか、強いては人間の生命力みたいなものを感じるんです。
夜の深み('52~'59)
星空に男女のダンサーの群舞がネガで重ねられる。
ダンスする男女の白い影が夜空に銀河のごとく浮かびながら戯れる。
これぞ、究極のSFファンタジー。
マヤ・デレン自身がダンサーであり振付家だったそうで
“踊り” にこだわった映像を「フィルム・ダンス」と呼び
ダンサーを空間や重力から解き放ち、ダンサーだけでなくカメラをも振り付けるのだという。
マヤ・デレン 全映画&ドキュメンタリー/出演者不明
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