メキシコ万歳(’31)
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
撮影開始から半世紀の時を経て完成された(未完は未完だけど)
難産の末に産まれた 「映画史最大の遺産」 とも言われる作品。
古代マヤ文明やアステカの神々の時代から2,000年に及ぶ
メキシコの "民族の生きた歴史" を、役者を起用せず現地人だけを使い
セットも使わず、あくまでドキュメンタリータッチにこだわった。
「プロローグ」「エピローグ」を含めた6つの挿話(第4話は未撮影・写真のみ)で構成
植民地時代や独裁政権時代など、虐げられた歴史が長いメキシコの人たちだけど
死を嘲笑するお祭りなんか開いたりして、彼らの生きる活力みたいなものを感じる。
『戦艦ポチョムキン』 で、その名を世界に知らしめたエイゼンシュテイン。
その後、ハリウッドに招かれるものの意見が合わず
メキシコに渡って、この作品の撮影に取り掛かかる。
しかし、資金不足と製作会社との折り合いの悪さから製作中止。
エイゼンシュテインは撮影を断念しロシアへ帰国。ネガも会社に渡ってしまう。
それから長い年月が流れ、撮影開始から47年。
エイゼンシュテイン没後30年という時を経て
撮影スタッフでただ一人の生存者によって彼の思いがついに形となる。
やはり 「映画史最大の遺産」 ですね。
セルゲイ・エインシュタイン監督の未完の映画。
4つのエピソードからなるオムニバス形式により、古代マヤ、アステカ文明より続く2000年におよぶ歴史を綴った作品。
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