わずか4本の作品を残し29歳の若さでこの世を去った
ジャン・ヴィゴ
『新学期・操行ゼロ』 『アタラント号』 以前の短編2作品のご紹介です。
ニースについて(’30)
ニースの海岸に休暇を過ごしにやって来る人々を捉える。
陽気にダンスを踊る裕福な観光客。その一方で、スラム街に住む貧困層の人々。
ニースにおける貧富の差という社会問題を映し出す。
この時、すでに結核を患っていたジャン・ヴィゴ。
療養のためにニースに滞在し、義父から結婚祝いに贈られた
35㎜映画カメラを手に撮られたデビュー作。
競泳選手ジャン・タリス(’31)
当時の世界記録保持者だった水泳世界チャンピオン
ジャン・タリスの泳ぎを記録したスポーツ・ドキュメンタリー。
飛び込み、手足の動き、呼吸する顔を、水中撮影を交えて
スローモーションや逆回転も取り入れて、泳ぎの要所を細かく分析。
今でこそ何てことない映像ですが、水しぶきや波紋の動きなど
後の 『アタラント号』 の名シーンを思わせる美しさも垣間見せていた。
29歳で夭折した天才映画作家、ジャン・ヴィゴ監督による短編ドキュメンタリー2作品
ニースについて/競泳選手ジャン・タリス [DVD]/出演者不明
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