キートンの大列車追跡（’２６）
原作・監督・主演 ： バスター・キートン
笑わない喜劇王バスター・キートン。
真面目な顔で変なことされると、笑いも倍増っ。
南北戦争の時代、南軍の支配する地域で
蒸気機関車機関士ジョニー・グレイ（バスター・キートン）は
北軍のスパイに機関車ジェネラル号を恋人と一緒に奪われてしまう。
これを果敢に追跡、ついに敵地に入り、機密情報を聞き出した末
恋人と共にジェネラル号を奪還、南軍の危機を救う。
大砲のくだりにしても、最初はなかなか点火せず
いざ点火したら自分に向いてしまい、全然違う方向に打ったら
運良く敵に当たってくれるという・・・・
ベッタベタで古典的な笑いなんですけど、やっぱり笑ってしまう。
レールの上だけという限定されたシュチュエーションだけれど
障害物使ったり、ポイントずらして方向を変え、とんでもない状況になったりと見所満点っ。
炎上する橋の上から列車が落下するシーンは、現在のアクション映画顔負けの迫力。
キートンが彼女と一緒に機関車で逃げる途中に
煙草に火をつけてもらおうと差し出すんですけど
彼女は燃料にするものだと勘違いしてしまい機関車の釜にくべてしまうんです。
頭にきたキートンが思わず彼女を締め上げようとする。
でも途中で気づいて、キスをするかのように誤魔化す。
これを無表情でやるんだから、可笑しいですよね。
ヒロインの女優も、上から思いっきり水かぶったりと体を張って笑いとってます。
キートンにとっては、ヒロインというより、笑いの一部にすぎない存在だったのかも（笑）
機関士のジョニー・グレイは、自分の愛する機関車を北軍スパイに奪われ、それを取り返すために大活躍をする。
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