闇の列車、光の旅（’０９）
監督 ： ケイリー・ジョージ・フクナガ
ギャング団の入れ墨を目の当たりにして、観なければよかったか・・・・
と思ったものの、色んな要素が詰まっていて非常に楽しめた作品でした。
ホンジュラスに暮らす少女サイラ（パウリナ・ガイタン）
アメリカへ移り住むべく、父や叔父とともに貨物列車の屋根に乗り込む。
そんな移民たちを襲うメキシコのギャング団。
ギャングのボスがサイラをレイプしようとするのを見て
ギャングの手下の少年カスペル（エドガル・フローレス）はボスを殺してしまう。
お尋ね人となってしまったカスペルとサイラの長い、道行（逃避行）が始まる・・・・
不法移民といった中南米の過酷な実情を描いた社会派作品でもあり
『シティ・オブ・ゴッド』 のような剥き出しのバイオレンス要素もあり
男と女が互いに惹かれあいながら旅を続ける青春ロードムービーでもあり
リアリズムよりもドラマ性を重視したようにも感じられましたが
ギャングに追われる若い男女の話ですから、まあ～ベッタベタですよね（笑）
キャリー・ジョージ・フクナガ監督は、日系アメリカ人だそうで
実際に列車の屋根で移民たちと一緒に危険な旅を経験するなど
入念なリサーチを基に本作に挑んだとのこと。
あ、ドラマ性重視とかベッタベタとか書いてごめんなさいね（笑）
そんなリサーチの成果か、とても印象的だったのが
サイラのお父さんがアメリカを目指すべく地図を広げるんですけど
あの巨大なアメリカ大陸が見切れてしまっているんですよね。
中南米の人たちにとっては実際の距離以上に遠い遠いアメリカ・・・・・
南米のホンジュラスで暮らす少女・サイラとその家族は、よりよい生活を求めてアメリカを目指す。そんな中彼女は、移民でひしめき合う列車の屋根でひとりの少年と出会い…。
闇の列車、光の旅 [DVD]/パウリーナ・ガイタン,エドガー・フロレス,クリスティアン・フェレール
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