帰ってきた。 永く、濃い二日間だった。 浜松北部の片田舎の200年も前の骨とう品が、遥かかなたの名古屋に行ってしまったのだから驚きの企画だ。
10月2日(金)午後から始まった積み込みは、年に一度あるかどうかの大雨の中、行われた。 撮影機材の内部に湿気が入ってしまい、ほとんど使える画像は残らなかった。
予定より3時間も遅れてトラックは出発し、車庫を経由し、明朝名古屋まつり会場へ。
中央奥に名古屋テレビ塔が見える。 上空から見降ろすと、位置的にもメインイベントであることが実感できた。
日没後は100個ものちょうちんが灯った。
翌日、会場から2㎞の道のりを実際に曳き回して200年前の在所である神明社に向かった。 都会の中であることが信じられない。 ハメコミ画像にしか思えないが現実に起こっている。
昨晩の中秋の名月は、この日も雲ひとつない名古屋の空に浮かび上がり、190年ぶりの帰郷を温かく迎えてくれた。 気がつけば山車の三階部分の中にきれいに収まっていた。
そして神明社にて帰郷のあいさつをし、現地で現在使われている2号車と仲良く並べられて次週の花車神明社例大祭を静かに待つ。 190年前にこの二台が別れた以後、対面する状況はもちろん初めてで、残念ながら最後であろう。
この夜、地元の祭り山車保存会会長さんのご挨拶は感無量の涙で言葉が詰まり、皆の感動をさらに引き上げた。