祭り役員と、屋台大工さんの工場にご挨拶に行ってきた。  いつもながら自然木のいい香りのする工場に、何か安堵感さえ感じる。


 ふつうの建築大工の工場とは置かれている資材が違っていて小物が多い。  細かい作業が多い工程なのかカンナくずをよく見かける。  それも鰹節(おかか)のように薄く、向こうが透けて見えるくらいだ。  相当切れ味がいいノミを使って、精神集中させているのだろう。

 

 全体の雰囲気としては工場というより工房。  なにも事情を知らずに連れていかれたら、まさか御殿屋台製造所とは気がつかないだろう。  一つ一つのパーツを作っていき、最終段階で組みあがる直前までその形は現れない。  もう何年も通っているが、完成状態に出くわしたのはたった一度だけ。


 珍しい発見をした。  一台の屋台を作成するのに使った鉛筆の一部。

  特に集めてこうなったわけではないのだそうで、短くなったものはさらにアダプターをつけてラフスケッチに使われたりして、最後は1㎝くらいまでになるとか。