行きつけの屋台大工さんに頼んであった「拍子木」ができたということでもらいに行った。  大小二つお願いしてあった。

 小さい方は祭りでもないのに持ち歩くために(???)短めで材質もにした。  大きい方は長時間肩にかけても痛くならないレベル限界の重さでのケヤキの木。  樹齢800年ほどの材料を伐採後30年くらい「寝かした」乾燥木。  


 どちらも市販品にはない外観と音。  世界一シンプルな構造の楽器であるがゆえにその作り如何で音色はずいぶん違うものになる。  今回は大工さんのセンスにより、TOMの性格・好みをくみ取っていただいてのフルオーダー品に仕上げてもらった。


 市販品は羊かんのように断面が四角い直方体。  しかし今回は微妙な曲面を持っていて、叩いた時に一点しか当たらないためにビビリ音が出なくて指の皮もはさまない。  そしてその曲面の具合で音の高さや響きもずいぶん変わるらしい。  さらにいつも会っているときにそれとなくTOMの手が小さい(指が短い)ことも観察しておいた上で、通常よりかなり細いつくりにしてある。


 もうこうなると、これだけの商品を通常の人(TOMは最初から異常)は見積もり段階で注文を断念するしかないだろう。  それも二本。


 受けとってからヒモをわけてもらい、コーヒーを御馳走になってお礼を言って帰ってきた。  自分ながら「おかしいよ、TOM!」  


 だいたい個人所有の拍子木なんか聞いたことないし必要ないんじゃない?