人の心は
変わってしまう
つい最近まで悪く言っていた人のことを
「良い人だったんだ」という
でも、その本人がいないところでは
悪く言っていたりする
どうして
人のことを悪く言ってしまうんだろう
周りの人からは
「頑張ってる姿が良く分かる」と
言われる
でも、裏では私のことを
悪く言っているんでしょう?
「違う!!」
そんなことを言われても
私は信じることなんてできない
頑張っていればいつかは
認めてもらうことができる
そんなことは
まったくの
嘘
だったんだ……
菜ノ香は昨日、部活でショックなことが
ありました。
走る前の組み分けで言った
センパイの一言
「チッ こんな組、練習にならんわ」
確かに私は女子です
推薦で入ってきたわけじゃ
ありません
試験を受けて入学しました
頑張っていれば、一緒に走ってもいい
そう思って頑張ってきた1年がすごく
馬鹿らしくなりました
1人のセンパイがそんなふうに思っているなら
全員がそう思っていると感じてしまう
実際走ってみたら、そのセンパイに
すごく置いていかれるということは
ありませんでした
「次こそは本気でいくぞ」
後輩の子とセンパイが話しています
後輩の子とも途中までは(40mぐらい)
一緒に並んで走ることができていた
その子は手を抜いて走っていたかもしれない
手を抜いて走って女子に追いつかれる
しかも、その後輩は推薦で入っています
男子なのに女子に追いつかれるというのは
恥ずかしくないんでしょうか?
でも、菜ノ香は思います
練習で手を抜いて走っている人が
本番の試合で本気で走ることが
できるのでしょうか?
私はいままで頑張ってきました
確かに練習に行ける日は少ないです
だからこそ、練習に行けた日は
弱音なんか言わずに頑張ってきました
努力をすることがセンパイを
不機嫌にさせていたのかもしれない
こんな菜ノ香は生きていても良いのでしょうか?