「落日燃ゆ」を読みマスタ(^_^)ゞ | ピョロ口大佐、ぷらり旅・・・って、旅はしてない。

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城山三郎の「落日燃ゆ」を読みマスタ。
戦前、外務大臣・総理大臣を勤めた広田弘毅の半生を描いた小説です。
正直、自分は全く知りませんでしたが、この広田弘毅という方は、
唯一、文官でありながら、かの東京裁判でA級戦犯として絞首刑されたそうです。(7人のA級戦犯、他6人は東条英機他すべて軍人)
しかしながら、実際は外交官として戦争に突き進む軍部を抑え、なんとか
戦争回避に努力した人物だったんですね。
この広田氏と同期が、彼の吉田茂でして、まさに好対照の人間性と人生を
歩んだようです。
日中戦争に向かう日本でも、必死で戦争回避に動いた広田外務大臣。その努力を
無にする軍部の動き。
最後は、自分の努力を無にした軍人と一緒に処刑されるのですが、かれは一切の
弁明を裁判でしなかったそうです。(罪状は、まさに濡れ衣のようなものばかりだったそうです。結局、東京裁判という裁判の名だけの政治パフォーマンスで、連合軍はどうにかして文官を一人は殺さないといけなかったのですしょう)
自らの信条「自ら計らわぬ」と政府の重臣であった自分が結局戦争を止められなかった事に責任を感じて。。。。。
彼の潔さを感じました。ただ、同時に、潔さの無い人間が、いかに多い事も。。。。
明治から昭和初期の日本。決して、軍の独走だけでは無かった事実を
もっと知るべきかもしれないですね。
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