真山仁の「黙示」 | ピョロ口大佐、ぷらり旅・・・って、旅はしてない。

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真山仁の「黙示」を読みマスタ(^_^)ゞ
真山仁の本は、初めて読みましたが、「ハゲタカ」とかが有名です。
ストーリーは、食、特に農業に関する問題。
農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落する事故。
事故は、あくまで操作していた農家の過失であったものの、...
問題視されたのは散布されていた農薬。
(知ってました、ラジコンヘリで散布される農薬は濃度が高いとか。
その分散布の量を減らすことができる。人間がすれば、当然作業員の健康被害を
考慮して濃度薄めで、その分大量にまかないといけない。どちらが、安全かは
何とも言えないようです。)
 当然安全基準に則って使用されていたものの、これを期に世論が
農薬の是非を問う議論に白熱。農薬は放射能と同じとかの暴言も出る始末。
主人公は3人。
農薬会社の研究員であり、事故で子供が農薬によって被害を受けた父親でもある。
事故現場に居合わせた、養蜂家。ミツバチに影響を与える農薬の使用反対の運動家でもある。また、もと戦場カメラマン。
農水省のキャリア官僚。
この三人の視点で、この事件とその後に巻き起こる、あらたな問題。
GMO。遺伝子操作作物の是非に話は進んでいきます。
この話は、農薬を使うか、農薬を使わなくても育つ遺伝子操作作物がいいか・・・という、問題。そして、GMO先進国の米国や中国の思惑も絡んできます。ついでにTPP(GMOを突破口として、日本の優秀な種苗技術を取り込もうとする海外企業)の知的財産保護の問題とか。
GMO。日本では、正直アレルギーが強い。かくいう自分もそうですが。
ただ、今後確実におきる、食糧危機(天災・人災による食糧不足・人口爆発)を解決する最大の方法である事は確か。
(正しいとか間違っているとかではなく)
小説の中では、すでに中国は本格的な研究開発と実績を上げているとか。
このままでは、日本だけ置いてけぼり・・・って事になりかねない。
この小説の中で、反農薬運動をしている養蜂家が、結局、賛成派反対派が
持論を言ってただ争うだけでなく、まずは事の本質を理解する事から始めなければ、問題は前に進まないのではないか・・・との事に気づいていくのですが、これって、農薬以外の問題にも当てはまるような気がします。
世の中は、なんでも黒か白で決まるもんでは決してないですからね。
それと、この小説は民主党政権から自民党政権に移行した時期に書かれているようですが、この中で出てくる女性議員(蓮○がモデルと思います。)
これが、自分がイメージしている○舫と被りまして、ま~~~いやな奴・・・・
ゲフンゲフンなんでも無いよ~~♫
で・・・結果どうなったかは、本読んでくださいね。
・・・政治屋って、こわいよね~~~~。
いろんな意味で考えさせられる小説で、とっても面白いですよ。
おすすめします。
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