「翼に日の丸」(中)を読みマスタ(ロ_ロ)ゞ | ピョロ口大佐、ぷらり旅・・・って、旅はしてない。

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風景とか花とか、自衛隊とか。。。いい画が撮れたらいいなo(^-^)b

引き続き、川又千秋の「翼に日の丸(中)」を読みマスタ(ロ_ロ)ゞ
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烈風篇とありますが、話のほとんどは「双戦」がメインですが・・・Ψ( `▽´ )Ψ
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前巻の終りに、新型機「双戦」に搭乗した主人公(風間・・シンではないよ)ら
ドーリットル爆撃隊を撃退しましたが、この影響は大きく、史実通り
MI作戦へ進みます。
風間らの部隊(6空)も、航空母艦への配属が決定。
その空母が
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「じゅんようで~~~~す」、であります。
隼鷹は僚艦の
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龍驤と組んで陽動作戦でもある、アリューシャン攻略戦へと向かいます。
しかし、天候悪化も有り、存分な戦果が残せぬだけでなく、本体の
ミッドウェー攻略部隊が大敗北。
史実通り正規空母4隻(赤城さん・加賀さん・飛龍さん・蒼龍さん)
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轟沈(合掌)。しかし、史実とちがうのが、
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5航戦の瑞鶴さんをつれていたので、米空母も2隻撃沈し瑞鶴さんも生き残り
ましたとさ。
しかし、肝心のMI作戦は頓挫。話は史実通りのガダルカナルを巡る
消耗戦へと進んでいきます。
風間らは、作戦終了後遠路ラバウルへの進出を命令。超超距離の洋上渡航にて
激戦地のラバウルに進出します。
史実通りのガダルカナルおよびポートモレスビーを巡る激烈な航空消耗戦に
巻き込まれていきます。
このままでは、史実通り敗戦への一途になってしまうので、ちょっとずつ
史実とは違った展開に。とはいっても、奇天烈兵器はでてきませんし、すごい
指揮官も出てはこんのですが、ちょっとした運(これが戦場では一番大事)の
違いや、現場指揮官の積極的な対応等で、作戦や結果をちょっとずつ違えて
きます。
史実では、ガダルカナル攻防戦は海軍・陸軍の部隊の逐次投入や輸送作戦・起因する
ソロモン海戦(数次にわたる)での失敗もあり、結局虎の子の部隊・艦隊・航空兵力をすりつぶすだけすり潰してガダルカナルからの撤退となり、以後の雪崩的な敗戦へとつながるのですが。
史実では実施されなかった「大和」によるガ島夜間砲撃が実施。一時的にしろ
ガ島のヘンダーソン基地を機能不全に陥れます。
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大和さんと金剛四姉妹ががんばったんですよ(;^^)ヘ..
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この機に、大部隊を上陸させた陸軍と幾度の海戦で米海軍の空母を壊滅させた海軍の
捨て身の作戦により、ガ島は、史実と違って奪還に成功。
話のほとんどが、このガ島を巡る水上戦って言う感じでした。ま、それぐらい
この太平洋戦争の最大の分岐点がガ島を巡る戦いだったって事でしょうね。
さて、主人公ですが、その間。ポートモレスビーへの爆撃機の護衛任務で
守備する英軍のスピットファイアー
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かっこいいですな。自分も好きです。
との戦闘に打ち勝つも、エンジン不調で、彼のスタンレーの魔女(くわしくは
松本先生の戦場マンガシリーズ参照)の洗礼をあび、愛機である「双戦」を失います。(実際は大破して、なんとか野戦基地に着陸させるのですが)
愛機を失った風間は、ラバウルでの邀撃任務につきます。
そこで邀撃任務にあたったのが、新型零戦「32型」
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新型の栄エンジンと、翼端をカットして空気抵抗を減らすことで、最高速度をアップした新型零戦ですが、現場での評価は最悪。翼端カットにより航続距離が縮まり
ガダルカナルへの任務に使えない。やむなく邀撃任務につくありさま。
ラバウルへ襲撃にくるB-17との空戦で、零戦での邀撃に限界を感じ始めます。
米軍の大型爆撃へは、身軽な零戦では不利なことは明らかで、対大型機邀撃用の
局地戦闘機の開発が進められておりました。
風間らの新たな任務は、開発進んでいたこの新型局地戦闘機を受領・訓練のうえ
占領するガ島防空の任に当れというもの。
ここで搭乗するのが新型局地戦闘機「雷電」
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圧倒的な速度と上昇力・大火力を優先するため、大馬力のエンジンが必要。
しかし、当時の日本には小型高出力のエンジンはなく、1式陸攻がつんでいる
火星エンジンを改良して使用するしか無いものの、当然戦闘機に積めば頭でっかち
になり、視界不良・・・という所を、エンジンを配置を下げてとかいろいろ苦労
のうえ、開発(雷電は史実でもありましたが、このエンジンを下げるため振動
問題、なかなか解決せず、実戦配備に時間がかかるのですが、ここは小説で、
手が回りかねていた三菱の開発陣から、架空の国立航空という会社が引き継ぎ
早い段階での開発成功となったわけです)に成功し、風間らに配備されてきたというわけです。
この「雷電」をひっさげて、なんとこさ占領したガ島へ進出。しかし、この時点で
日本軍だけでなく、米軍も主力部隊である空母が0。戦艦もほとんどなし。
新型正規空母の「エセックス」級が配属なるのは1943年以降という事で、
ここで、しばらくの間、大きな戦いは起きなくなります。
そして、いよいよ新型艦上戦闘機「烈風」の登場となるわけです。
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ってことで、つづく。