よく母が言っていました。
人を呪わば穴二つ
どんなに悔しくても人を憎むな
と。
それを会うたびに言われたのが離婚した後でしたね。
私はその忠告を忠実に守る為、敢えて過去を振り返ることなく資格を取り続け、常に年齢以上の知性と柔軟さを意識して過ごしてました。
でも、うまく感情は動きません。
息子が台風の中私と喧嘩して1時間以上掛けて自転車でヒロシのところに行った時、あのヒキガエルが追い返したんです。
それが私のヒキガエルへの憎しみを閉じ込めていたどっかの部屋のさらに端っこにいたモノの足枷を外させた、、のです。
13年。
あっという間でした。
ね。
ドラも養育費未払いが影響して大学を退学せざるを得なかった。それでもいつかまた復帰させたいというのが私の母としての気持ち。
野球選手を夢見て挫折し、
その後また目標を見つけて大学へ。
小学校の先生になりたいとやっと見れた現実。
ヒキガエルが妨害したことで狂わされた。
私が一人でも行かせてあげられていたら、、
こんなことにはならなかった。
私の未熟さも原因なのかも。
とも思うこともある。
呪う気持ちは収まりません。
私は出来損ないの人間。
でも易々と人を許せるバカでもない。
寝たきりになってしまった母は元気だった時私に言った。
カスミ、人を憎んじゃだめだよ。
いつかあの子達にはちゃんと神様が見ていて必ずバチが当たるから。
私が離婚する3年前に57歳で亡くなった父は、
カスミ、やらせとけ!
いつか、ドラに会いたいと行ってきた時にほら見てみろ!私が育てからこんな良い子になったんだ!と言ってやればいい。
ときっと言うに違いない。
ヒキガエルへの憎しみを抱きながら親の気持ちを想って初めて涙が流れた。
両親の教えに背く自分にごめんねと思う。
でも、私、
憎んでます。
親の言葉とドラの存在を足枷のかわりにして抑えてきたけど、止められない。もう、許す事を悪だと思ってる。
穴が2つ開くなら、ヒロシとヒキガエルのサイズにしてやる!