3日目の朝、明け方からやっと眠ったせいか、かなり眠くて、

看護師さんが声を掛けに来ても、頭がボーッとしていました。

「朝になったので、もうひとりで行動してもいいですよ。」

残念なことに、もうひとりで動いてますとは言えず、

「はい、わかりました。」

とだけ答えて、またウトウトしてしまいました。


実は、消灯後にひとりでトイレに行っていました。

病室からナースセンターが見えるので、

廊下とナースセンターを確認して、こっそりトイレへ。

病室に戻っても、そーっと冷蔵庫を開けて飲み物をコップに注ぎ、

喉を潤してからベッドに戻りました。


「朝食でーす」

と、元気な声と同時にカーテンが再び開き、

朝食が置かれました。

普段でさえ朝食をほとんど食べないのに、

ベッドに寝てばかりの状態での朝食は、食欲がありません。

それでも食べなくては。


朝食が済むと間もなく、

「今日、シャワーが使えるんですが、9時半からでいいですか?」

と、看護師さんが確認に来ました。

「はい、大丈夫です。」

「じゃあ、前の方が済んだら声を掛けに来ますね。」

汗をかくことはないにしても、やっぱりシャワーは浴びたい!

急いで着替えとタオル、洗面用具を準備して、

9時半過ぎにシャワーへ。

ドライヤーも借りて、すっきり、さっぱり。


その日は向かいのベッドの認知症の方の手術日。

大腿骨(腰に近い部分)を骨折しておられて、

骨折してもすぐには手術をしないということを、

初めて知りました。


その隣のベッドの、夜中にテレビを点けていた方は、

透析が必要なので、朝食後はベッドごと透析室へ異動。


私の隣の方も1ヶ月ほど前に骨折した方で、

ようやく食事が始まり、

「美味しい」

と、ひと口ずつを噛みしめるように食べていました。


そして、私と同じ検査入院の方は、

2日続く夜の賑やかさで、寝不足になっていました。

出産以外での入院は初めてということで、

こんなものなのかなと思いつつ、かなり参っていました。

次回の手術入院では、個室を希望するそうです。


夕方4時半頃、いきなり主治医がカーテンを開けました。

「こんにちは(=⌒▽⌒=)」

見慣れた顔に、思わず安心。

「昨日の検査でわかったんですが、

狭窄以外にもすべり症もありますね。

手術の方法が変わるので、5~6時間かかります。」

エエーって、もう頭の中は真っ白!

「予定よりも早く時間が空いたので、

ご家族が見えたら、すぐにナースに知らせてください。」

5時から手術の説明がある予定だったので、

「わかりました。」

と、答えたところで、ダンナさんと息子がやってきました。

「あっ、ちょうど来ましたね。じゃあ始めましょうか?」

待つ間もなく、談話室横のカンファレンスルームへ移動。