2日目の朝、カーテンが開いて

「おはようございます」

と、看護師さんが起床の挨拶に来ました。

5年前なら、ここで熱いおしぼりが渡されました。

洗顔に行くのが大変な患者の為なのでしょうが、

親切にも患者全員に配られました。

それだけでもかなり嬉しかったのですが、

今回はなし。

おまけに、検温も血圧測定もなし。

まさに、起床の挨拶だけ。

経費節約なんでしょうね。

それが原因かはわかりませんが、

見覚えのある看護師さんはひとりだけ。

3年前くらいまでは看護師さんにほとんど変わりはなく、

主任看護師さんも、看護師になってすぐから8年ほど、

ずっと整形外科だったと聞きました。

今では配置転換も多いそうです。

どの業界も楽ではないんですね。


話がそれてしまいましたが、2日目は検査当日。

朝食をとった後は、10時過ぎには飲料も禁止。

私の順番は6人中6番目。

午後3時過ぎに検査予定と言われました。


午後2時頃検査着に着替え、点滴開始。

3時頃に車イスで検査室に移動しました。

検査台に乗って横を向き、脊椎に針が刺さります。

わかってはいても、脊椎注射は痛い!

「造影剤が入ります」

と、医師から声が掛けられ、新たな痛みが加わりました。

必死に耐えていると、

「写ってません」

と奥から聞こえ、

「一旦針を抜きますね」

と、非情な言葉が耳にも刺さりました。

そして、脊椎を触って場所を再確認し、

「もう一度刺します」

と、今度は少し下に針が射しこまれました。

徐々に造影剤が注入され、左足に激しいしびれと痛みが走りました。

そのまま痛みに耐えて、2度目は成功しました。


診察台の上で何度か体勢を変え、最後は立って終了。

やっぱり今度も痛かった…



ゆっくり車イスに移動し、次はCTの撮影。

その前に検温と血圧測定があり、

体温35.8度、血圧は148-94。

体温が下がって、血圧は人生で一番の高さ。

低血圧の自分ではないような数値でした。


CTはすぐに終わり、病室に戻って自分の服に着替えると、

ベッドがかなり起こされ、遅い昼食を少し食べて暫し放心。

さすがに食事のトレイは片付けてもらえましたが、

いくら待ってもベッドの角度を直しに来てくれません。

諦めてベッドから降りて自分でベッドを少し倒し、ひと眠り。

するとあっと言う間に6時の夕食。

とても食欲などなく、おかずを少し食べて終了。


腰に鈍い痛みが続いたままの夜8時過ぎ、

ナースコールをして、歯磨きとトイレをお願いし、

病室からすぐのトイレまで付き添ってもらいました。

でも、帰りはひとり。

付き添いの意味って?

就寝時のベッドの角度も、検査の日程に記入されていたのに、

調節されないばかりか、まったく何も言われず、

5年前を思い出して、自分で調整することにしました。

きっと、その度ごとにナースコールすればいいのでしょうが、

私は人に頼みごとをするのが苦手。

それくらいなら自分でやった方が楽という性格。

その分ストレスになって返ってくるのはわかっているけれど…


9時を過ぎても何もないまま、40分程過ぎてから消灯。

忙しいのはわかるけれど、明らかに看護師が足りてません。

質も落ちてる気がします。


検査があったせいか、意外にも眠りにつけたはずが、

午前1時過ぎ、いきなりテレビが大音量で点いて、

看護師が飛んできました。

「○○さん、どうしたんですか?」

すると、認知症の方の隣のベッドから、

「朝だから… テレビを観てるの」

と聞こえました。

「まだ朝じゃないですよ。夜中の1時ですよ」

と看護師がテレビを消して説明し、再び穏やかに。

しかし、驚いて目を覚ますとなかなか眠りにつけず、

ウトウトしても目を覚ましてしまう、の繰り返し。

前日のひとりごとはかなり減ったものの、

2日目の夜はテレビでひと騒動起きて睡眠不足。