「えっ、NTTって地味じゃない?」
そんな声を聞くこともあります。でも、私はあえて言いたい。「その“地味さ”こそが投資先としての魅力なんです」と。
この記事では、私がなぜNTT(日本電信電話株式会社)に投資しているのか、その理由と最新の格付け状況を交えてお届けします。
📞 そもそもNTTってどんな会社?
NTTは日本の通信インフラを支える巨大企業です。携帯の「ドコモ」、法人ITの「NTTデータ」、光回線などの「NTT東西」など、多彩な子会社を抱えた“通信界のガリバー”。
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売上は約13兆円
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社員数はグループ全体で30万人超
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株主には今も日本政府(約3分の1保有)
…そう、もはや“国民の通信会社”と言っても過言ではありません。
💴 投資家から見たNTTの魅力
私がNTTに注目した一番の理由は、「安定した配当」です。
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配当利回り:約3.5%(2025年6月時点)
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連続増配も10年以上継続中
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自社株買いも積極的に実施
株価は派手に動かないけれど、じわじわと配当を重ねて資産が育つ…そんな“育てる投資”ができる銘柄です。
📉 最近の下落…原因は「格下げ」?
実は、ここ最近のNTT株はやや調整ムード。原因として取り上げられているのが、「格付けの引き下げ」です。
でも格付けって、株にそんなに関係あるの?
あります。ただし、“影響が大きすぎる”と過剰反応してしまうのも考えものです。
🏦 格付けって何? NTTの信用力をのぞいてみよう
格付けとは、「この企業にお金を貸しても大丈夫か」を格付け機関が評価した“企業の信用スコア”。
最新のNTTの格付けは以下のとおりです:
格付機関 | 長期格付け | 評価の意味 | 備考 |
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S&P | A‑ | 信用力は十分、ややリスクあり | ネガティブ見通し |
Moody’s | A3 | 投資適格だが1段階格下げ済 | 安定見通し |
JCR | AAA | 国内最高ランク! | 変化なし |
R&I | AA+ | 非常に高い信用力 | 変化なし |
S&PとMoody’sは、2025年6月にそれぞれ格下げを行いました。理由は、NTTがNTTデータを完全子会社化する際、約2.4兆円を借入でまかなったことによる財務悪化懸念です。
要するに「借金増えてるけど、大丈夫?」ってこと。
🤔 格付けが下がったら危険?
もちろん格付けは企業を見る大事な要素ですが、NTTの場合、少し冷静に見たいポイントがあります。
✅ なぜ私は気にしすぎないのか?
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売上・キャッシュフローは堅調
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インフラ企業として安定性抜群
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日本政府が株主というセーフティネット
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通信需要は不況でも減らない
つまり、格下げされても倒産リスクが高まったわけではなく、「レバレッジがちょっと増えましたね」という話なんです。
実際、国内の格付け機関(JCRやR&I)は、引き続き最上位に近い評価をつけています。
🌐 NTTの未来にも期待できる?
地味なイメージのNTTですが、実は将来に向けた投資もかなり積極的。注目されているのが「IOWN(アイオン)」構想。
これは、光技術を活用した次世代通信インフラ。現在のインターネットよりもはるかに高速・省電力なネットワークを目指しています。
実用化は2026年以降ですが、これが実現すれば遠隔医療やメタバース、スマートシティなど、様々な分野で革命が起きるかもしれません。
🧘♀️ 配当でコツコツ。焦らない長期投資
「今、格付けが下がったから売る」という短期的な視点ではなく、数年後にどうなっているかに着目するのが、私の投資スタイル。
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安定収益
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高配当
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政府支援というバックボーン
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技術革新への挑戦
これらを持つNTTは、まさに「長く付き合いたい」企業だと私は思っています。
📝 まとめ:格付けより“実力”に注目したい
確かに、格付けが下がったのは気になるニュース。でも、NTTの本質的な価値までが下がったわけではありません。
むしろ、今の株価下落は“少し安く買えるチャンス”と考えることもできます。
投資は自己判断が大切ですが、私はこれからもNTTとゆっくり歩んでいくつもりです。
あなたにとっての「安心できる銘柄」はどこですか?
答えがまだ見つからない方は、ぜひNTTという“通信のど真ん中”を、じっくり眺めてみてくださいね。