それは母が余命宣告を受ける前に発覚した。
北の国の次姉から電話がきた。
クレジット会社から次姉のところに催促の電話が入ったのだ。
金額は90万円( ;゚─゚)ゴクリ
※キャッシングの限度額MAX
全く身に覚えはないという。
クレジットカードの名義は次姉の旧姓となっていた。住所は母が以前住んでいたアパート(# ゜Д゜)∂ あ?
犯人は・・・・・母だった!
母に問い詰めると、簡単に白状した!言い訳も謝罪もなし。
※わかってたけど、わかりきっていたけど、やっぱりね
自分で返済するからいいと言う!たまたま今回支払いが遅れただけで、ちゃんと今までも返してきたから大丈夫だと・・・。
なんて馬鹿!これは犯罪だよ!人の名義を使って勝手にお金を借りるなんて、いくら親子でも許される事じゃないんだよ!
母を叱責した。自分のやった事の重大さを知って欲しかった。
姉には返済義務はない。だけど、このままでは母に催促が行き最悪はカード会社から詐欺で訴えられる可能性もある。
母を犯罪者にはできない。
次姉と兄に相談し各1万円ずつ、毎月3万円の返済を決めた。
カード会社とのやり取りは次姉が行った。この頃すでに個人情報保護の観点から本人以外の情報開示は難しくなっていたからだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
母の手術の付き添いで、北の国へ帰った時、初めてクレジット会社の明細を見て驚いた。
毎月3万円の返済はローンではなく、リボ払いになっていた。これでは元金が全然減らない(-""-;)
なんだか急に腹が立ってきて、次姉にすぐカード会社に電話を掛けてもらい本人確認した後、電話を代わってもらった。
担当者に今までの経緯を説明し、高い利息とリボ払いの適用に納得できない旨を伝えた。すると担当はクレーム対応のプロへと代わった。最初の担当者とはあきらかに口調が違う。
本来、小心者の私。
いつもなら威圧されればすぐに怯んでしまうところだが、怒りの感情が治まらず食って掛かった。
架空名義で作られたクレジットカードの返済は、本来ならこちらに返済義務はない。御社にも、いい加減な審査をして、本人確認を怠った責任があるはずだ。それをこちらは解ったうえで、誠意を示し返済しているのを御社も知っているのに、高い利息に加えリボ払いを適用しているのはあんまりにも酷い対応ではないのか!
相手の担当者は、
そういう契約の借入れなんだから、なんら問題はない。そちらが払わないというのなら、マニュアルに沿って母親を訴える事になる。
母親を訴えたところで、病気で働けないから返済は100%無理ですよ!詐欺で刑務所に入るのも仕方ないですね。母がやった事ですから・・・・。そうするのであればこちらは返済を一切やめます。
こちらとしては誠意を持って返済したいと思っていたんですけど、残念です。失礼します。
そんな会話で電話を切った。
その後、カード会社から再び電話が掛かってきた。口調が一変し
当社としても、訴訟に持ち込む事は避けたい。内容によっては条件を飲んでも構わないが、その場合は公正証書を作成する必要があるがそれでもいいですか?
カード会社が折れてきた。公正証書を持ち出してきたが、返済する気のあるこちらとしては、何も恐れる事はない。
利息の全額カットをお願いしたい。今までの返済でそちらの利益は充分得たはずだから。その上で返済金額を毎月5万にします。
カード会社との交渉は、2日間に渡り何度も繰り返された。
結果は利息の全面カット、元金も減額してもらい毎月5万円ずつの支払いを約束。終了までの返済計画書を送る。公正証書は無し
こちらの要望を全部、聞き入れて頂きました。全面勝訴です!
※今回の相手が、大手クレジット会社だったことが幸いした。