岩稜トレーニング・乾徳山 | 無題ドキュメント

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驚くべき説明を思いついたが、これを記すには余白が狭すぎる。

両神山八丁尾根に続く岩稜帯トレーニングで、今回は奥秩父・乾徳山へ。核心部は扇平の先に5箇所(うち2箇所は連続)ある鎖場で、特に山頂直下の鳳岩の長い鎖場。ほぼ20mある垂直壁を鎖を使って登っていきます。


当日は九州付近の高気圧に緩やかに覆われ、朝から快晴とあって人出も多く、鳳岩やカミナリ岩の鎖場では渋滞も発生するほど賑わっていました。道満尾根も月見岩から乾徳山にかけても開けている場所はいずれも南に開けており、南アルプスから富士山、その前衛の御坂山地にかけてが一望できました。


鎖場の難易度(個人の主観)では、小鹿野の四阿屋山のつつじ新道と同じくらいかなというところ。両神山八丁尾根ほど連続するわけでも長いわけでもないので手ごろな感じでした。ただ、通行者が多い分岩がツルツルしており、フットホールドを探すのが難儀な場所もありました。


復路では、バスを途中下車して「はやぶさ温泉」に訪問。こちらも噂に聞くなかなか良い温泉でした。


それではいつもの山行概要から。


  山行概要

 山行日程

2022年5月28日土曜日


 天気

快晴 後 晴


アメダス 山梨県勝沼地域気象観測所

朝から快晴でしたが、道満尾根コースも1,300m以上の稜線に出るとそれなりに風が強いイメージがありました。山の上がほどほどに心地良い気温だっただけあって、14時過ぎに下山した時のバス停は非常に暑かったです。


 アクセス

往路:JR中央東線塩山駅/塩山駅南口バス停→山梨交通バス→乾徳山登山口バス停


復路:乾徳山登山口バス停→山梨交通バス→放光寺入口バス停→徒歩→はやぶさ温泉→徒歩→隼上バス停→山梨市営バス→JR中央東線山梨市駅


※今回は復路の乾徳山登山口バス停からも問題なく乗車できましたが、ゴールデンウィークの時は西沢渓谷からの乗客が多過ぎて積み残しが発生したそうです。


 今回のコース

乾徳山登山口BS→徳和峠→道満尾根コース(道満山)→月見岩→扇平→乾徳山→扇平→月見岩(昼食休憩)→国師ヶ原(乾徳山高原ヒュッテ)→オソバ沢コース(錦晶水、駒止)→乾徳山登山口BS


乾徳山登山口バス停を起終点とする周回コース。山と高原地図のモデルコースの逆回りです。

 参考コースタイム

ヤマレコ8:12、山と高原地図6:35

実測4:58(休憩0:44と渋滞0:16による停滞込み)

コースタイム比 ヤマレコ0.606、山と高原地図0.754


 GPS記録

ヤマレコ

岩稜帯トレーニング・乾徳山[山行記録] - ヤマレコ


YAMAP

岩稜帯トレーニング・乾徳山  #YAMAP



  山行記録

 乾徳山登山口へ


高尾からJR中央東線で塩山駅へ


塩山駅南口のバスターミナルは移転しています。

乾徳山へは、1番乗り場から西沢渓谷行きのバスに乗ります。




最初はこのくらいの行列でしたが、





バス出発前には角を曲がってさらに先まで


バスが来ましたが、この後ろにさらに2台の3台体制で運行です


定刻より4分遅れて乾徳山登山口バス停到着


 ​道満尾根コースで扇平へ


バス停の正面にこの看板。


山梨交通バスの乾徳山登山口バス停より少し上に、山梨市営バスの乾徳山登山口バス停があります


橋を渡ってすぐの二股。左に行くとオソバ沢コース、右に行くと道満尾根コース


徳和峠に向けて、徳和集落の中を登っていきます


県指定有形文化財旧坂本家住宅の前を右折



さらに斜面を登っていくと


獣害防止用ゲート


ゲートの先へ進むと道満尾根コースの取付


最初は奥多摩のような道が続きます


振り返るとこんな感じ。


まずは道満山を目指します


道標も所々ありますが、目印はピンクテープ


基本はよく踏まれた道ですが、ガレが目立つ区間や落ち葉でふかふかになっている区間なども


道満山まではひたすら登りが続きます


空が今までより明るく見えてくると


道満山到着。四等三角点・道満


尾根筋でなくトラバースで進みます。なかなか高度が上がらない


車道が見えてきましたが、


車道には出ずに右手の斜面に登っていきます


新緑の美しい尾根筋


トラバースにもガレが目立ちます


車道出合。ここからは尾根を登りながら何度か車道と交差します


ピンクテープを目印に取付を確認


国師ヶ原へ向かうルートと月見岩へ直行するルートの分岐


月見岩へ直接向かうルートが道満尾根コース


先ほどの分岐から少し登って振り返ると、甲府盆地越しの富士山がバッチリ


そして、南アルプスの山々もバッチリです


トウゴクミツバツツジ?の鮮やかな色が元気をくれます


新緑とトウゴクミツバツツジと


露岩を乗り越えると


ガレの道の先に広がる草原


こちらが月見岩


国師ヶ原からのルートと合流


乾徳山山頂を目指しますが、昼休憩はここに戻ってからにしたくなる絶景


道標に従って


手洗石



 乾徳山核心部へ


なだらかだった登山道が岩稜帯の急登に変わるポイントが扇平です


岩に記された矢印を見落とさないように


この先に


鎖場その1登場


鎖場その2。こちらはぬかるんでいるのが厄介。

ここを詰めると目の前に桃太郎岩のような真ん中がパックリ割れた巨岩が現れます。そこを右手に進み、別の巨岩を巻くように進むと梯子が現れるので、それを降ります


鎖場その3はカミナリ岩。その4がこの上に控えており、その4は2本ルートがあります。フットホールドが豊富なのは登りで右手(下りで左手)のもの。ここで1度目の渋滞で3分ほど停滞


こちらはロープ


胎内


こちらにもロープ


詰めていった先で大渋滞



山頂直下の岸壁、鳳岩です


せっかくなので、南アルプス方面の眺望を


順に登り詰めていきます


登り切ってこの道標


乾徳山登頂です。山梨百名山19座目&日本二百名山6座目


反対側にも小さな山名票


鳳岩側からの甲府盆地と富士山も絶景です


 ​月見岩でランチタイム

山頂は狭く岩稜帯で落ち着かないので、そそくさと下山開始


下りは鳳岩ではなく、迂回路の梯子や鎖を利用します。


途中見えた雨乞岩。


サクサク下山して、月見岩へ戻ります。


月見岩の上にあるちょうど良い岩で休憩


カップラーメンを持ってくるのが久しぶりすぎて、この蓋の膨らみがむしろ新鮮


富士見チキンラーメン


裏には二等三角点・乾徳山もありますが、道がはっきりしていなさそうなので行くのは止め、コーヒーを飲んでのんびりしました


 下山はオソバ沢コース


昼食後は国師ヶ原方面へ下山


広いハイキングコースで、核心部とのギャップがすごい


空に映える新緑


国師ヶ原十字路


一旦寄り道します


乾徳山高原ヒュッテ。避難小屋で、冬期を除いてトイレ利用も可能です


トイレ休憩後、改めて国師ヶ原十字路へ


極楽平という別名もある国師ヶ原。ここからは錦晶水や駒止を経由するオソバ沢コースで下山します


ここからも楽な道


錦晶水。ここの水場は使いやすいですね


少しガレも目立つ山道へ。ジグザグに斜面を下っていきます


駒止


下に林道のようなものが見えます


林道は通行止め


正面には山の親切。ここはピンクテープに従って右奥の方へ進みます。(うっかりしてると林道の方へ入ってしまいそう)


三富村の看板


下山道標識


ちょっと広いところに出たと思ったら


高度を下げるほど、道のガレ具合が荒れてくる


熊注意の看板が見えたらすぐそこが


乾徳山登山口(オソバ沢コース)


ここガ登山口


ここからは林道?のはずですが、舗装されていません。


ちょっと気になる休み処ですが、今回はパス


ゴールまで1km弱


ところどころに古い看板も


6時間はどちらまで…(;´'-'`)


舗装路に変わりました


乾徳神社(乾徳山前宮神社)へ立ち寄ります


無事下山できたお礼です


乾徳山大権現


一級河川徳和川(富士川水系)を跨ぐとすぐ


ゴールの乾徳山登山口バス停(山梨交通バス)です


近くの自販機で購入した復刻堂のクリームソーダで下山の儀

 下山後ははやぶさ温泉へ


続々とバス停に集まってきます。西沢渓谷から乗ってきている方で座る席が無くなっていないか不安がよぎりましたが、土曜日の早い時間ということでその心配もありませんでした。


途中の放光寺入口で下車


R140雁坂みちを左手に富士山を見ながら


笛吹川を渡って向かったのは


はやぶさ温泉です


旅館を思わせる店構え


2時間なら¥700-で、食事利用であれば大広間での休憩も可能です


泉質はアルカリ性単純温泉で、入り心地の良い滑らかな源泉かけ流しの温泉で、42℃のお湯が毎分500L湧き出しているそうです。


こちらが大広間。

食事やドリンクのメニューはこちら


富士山ビールで乾杯!


はやぶさ温泉のすぐ裏手に、山梨市営バスの隼上バス停があるので、こちらを利用して帰ります


バス停からは富士山も


乾徳山もバッチリ


山梨市営バスは山梨市駅に出ます


改札横のKIOSKは無人のセルフレジ方式


東には大菩薩連嶺


南には御坂山地


特急かいじで帰ります。今回もお疲れ山でした!