山仲間の1人がいよいよ初めて雲取山に登り、山小屋泊するということになり、これは是非とも山頂でお祝いせねばと、山仲間それぞれが好き勝手なコースでソロ登山して雲取山荘に現地集合するという会に参加してきました。
自分自身、初めて雲取山に登ってからほぼちょうど1年のタイミングということもあり、選んだのは初めての雲取山登山のときと同じ、鴨沢BSから七ツ石山を経由する定番ルート。
当時と違うのは荷物。もちろん小屋泊装備が一年の間に洗練されて少なくなったのはあるのですが、今回はお祝い用に仕入れた石川酒造の多満自慢の一升瓶がザックの中に(笑)。これ単体で3.25kgありました。さらに一升瓶を入れるための容量の関係でdeuter AIRCONTACT 65+10の出番です。2週間前の奥多摩三山縦走プチ歩荷トレは、実はこのためでした。
山仲間の初めての雲取山登頂は自分のことのように嬉しかったし、その記念に自分も何かしらの形で加われたのは良かったですね٩(ˊᗜˋ*)و
山行自体は、初日は好天に恵まれ気持ちの良い稜線歩きになりました。鴨沢BSと七ツ石小屋では猫とも戯れることができ大満足。山頂で2時間近くものんびりしたのは5回目にして今回が初めて。念願の雲取山頂でKUMOTORI COFFEEをいただくこともできました。
一方、2日目は朝から天気が崩れていきそうだったので、全員で鴨沢BSへグループ行に。雲取山荘から小雲取山への雲取山まき道が凍結しており、最低でも軽アイゼンが必要な路面状態でした。特に石尾根では霧の中で風が強かったものの、本格的な雨には遭わずに無事下山できたのでよかったです。
下山後は奥多摩駅まで戻り、もえぎの湯へ。雨予報の午前なので空いているかと思いきや、氷川キャンプ場のキャンパー達で人数制限一歩手前だったのは誤算でした(笑)
それでは、いつもの山行概要から。
【日程・天候】
日程:2021年3月27日(土)〜28日(日)
天候:3月27日 晴後曇、28日 霧後曇
(アメダス 小河内)
3月27日
降水量 0.0mm
気温 平均11.9℃ 最高16.5℃ 最低7.1℃
風向風速 平均風速1.2m/s 最大風速 南東の風2.9m/s 最大瞬間風速 南南東の風6.7m/s 最多風向 西北西
日照時間 9.4hr
3月28日
降水量 4.0mm 1時間最大2.0mm 10分最大0.5mm
気温 平均8.7℃ 最高16.0℃ 最低2.2℃
風向風速 平均風速1.2m/s 最大風速 南西の風3.1m/s 最大瞬間風速 西北西の風7.7m/s 最多風向 西
日照時間 0.0hr
※石尾根稜線で進行方向右手からずっと風に煽られていたので、稜線上も西よりの風が卓越していたと思います。一方で降水は小河内観測点では11時台に観測。小袖乗越駐車場前後で少しポツポツしたかなとは思いますが、山行中は降水なしでした。
【アクセス】
往路:JR青梅線奥多摩駅→西東京バス→鴨沢BS
復路:鴨沢BS→西東京バス→JR青梅線奥多摩駅
【今回のルート】
往路:鴨沢BS→小袖乗越駐車場→堂所→七ツ石小屋(休憩)→七ツ石山→ブナ坂→ヨモギノ頭(休憩)→小雲取山→雲取山(休憩)→雲取山荘(泊地)
復路:雲取山荘→雲取山まき道→小雲取山の肩→ヨモギノ頭→ブナ坂→七ツ石山下段まき道→堂所→小袖乗越駐車場→鴨沢BS
【GPS記録】
ヤマレコ
YAMAP
【山行記録】
このblogでは初めての前夜からの記録スタートです。
今回の荷物はこんな感じ。
……もうちょっと綺麗に並べた方がよかったですね(;´'-'`)赤い防水スタッフバッグには着替えと下山後温泉用のバスタオル、右の温泉旅館でもらえる防水袋にはファーストエイドキットやロールペーパーなどが入っています。
で、パッキングするとdeuterのAIRCONTACT65+10自体の重さと合わせて↓こうなるわけですが、
当然ながらあの荷物だけでは、65Lだとスカスカかつもっと軽いわけです。冒頭にも書いた通り、一升瓶歩荷でかなり容量を食っています。
さて、当日はいつもの始発乗り継ぎで奥多摩駅を目指します。
発売されたばかりの綾鷹カフェ抹茶ラテが美味しいです😋
奥多摩駅に0652時到着。0700時発の鴨沢西行きバスにすぐ乗り換えます。
乗客は総勢20名弱で立ち客なし。半分くらいは水根や奥多摩湖、深山橋で降りていきました。
完ッ全に幟が鬼●の刃仕様ですね。
丹波山村の街灯にはタバスキーというマスコットキャラがくっついているのですが、唯一のピンク色タバスキーがいるのはこちら。(場所を探し当てるのに半年以上かかりました(;´'-'`))
鴨沢BSにいつもいるお猫様。一年前よりふっくらしてるけど、さてはいいもの食べてるな?
0751時、まずは小袖乗越駐車場へ向かってアプローチ
0811時、権現平の表記の道標が目印のここが、
0831時、小袖の祠
0855時、茶煮場
0901時、風呂岩。すいほろいわ、と読みます。
この岩が風呂🤔
0909時、堂所。それなりにゆっくり登ってるつもりでも、ここまで同じバスだった方をほぼ全員追い抜いてサクサクと来てしまいましたが、今日はあんまり急いでも意味ないんですよね(;´'-'`)
0917時、屈曲点手前のところ。ここの少し手前で、本日の主役の山仲間を追い越してしまいました。スイマセン、オサキニシツレイシマス
0921時、有名な「ここで雲取山までの行程の1/3ですよ」標識
0929時、マムシ岩。ここから直登も出来るようですが、もっと身軽なときにやりましょうね。
0939時、七ツ石小屋下分岐。今日も七ツ石小屋でゆっくり休憩してから向かいます。この天気なので、眺望は期待できそう。
0947時、七ツ石小屋到着。鴨沢BSから1:57ですね。背負ってる荷物考えればまずまずの結果。
今日こそデンさんに会えるか!?
まずはドーンと富士山がお出迎え。ベンチに腰掛けてゆっくりしてると、小屋の屋根の上からデンさん登場です!
にゃ━━━ヾ('□'*)ノ━━━ん!
どう見ても悪い足場で戸惑ってますね(;´'-'`)
無事下りたらスタスタ歩いて、「いや、余裕でしたよ?」アピール
暖かい陽射しの中でゴロゴロ転がっています
遠くの富士山を眺めるお猫様の姿
/何撮ってるの?\
気持ち良さげ(*´ω`*)
最後は決め顔
1020時、デンさんと遊んで充分に回復したのでそろそろ出発です。姿が見えなくなったと思ったら、登山道の方に来て遊んでいたデンさん。
1023時、七ツ石小屋近くの水場。ここは季節問わず安定していますね。聞くところによると、このルートで一番美味しい水だとか。
1025時、七ツ石小屋上分岐。ここからグッと登ると、
1030時、石尾根縦走路に合流です
1034時、七ツ石神社に参拝。
1038時、七ツ石山!
奥多摩をホームマウンテンにしている自分にとって、好きな稜線の眺めの一つがこれ。盟主・雲取山まで一望です。
1042時、七ツ石山からブナ坂へ下る稜線から南アルプスを望む
1048時、ブナ坂
1056時、石尾根と言えばこれ!ダンシングツリーにご挨拶
1111時、雲取山ヘリポートを通過し、
1116時、すっかり跡形もなくなった奥多摩小屋跡を横目に
1122時、ヨモギノ頭到着。
眺めが良いのでここで一息つきます。ここも好きな眺めのポイント。ブナ坂から先、いくつかある急登ポイントの一つですね。巻くことは出来ますが、自分は登りではあまり巻く気がしないので、いつもしっかり通ってきます。
ヨモギノ頭で12分の休憩の後、行動再開。お昼どこで食べよう
1146時、小雲取山直下の急登。初めて雲取山に登った時は、予定外のここで休憩しました。ここも初見殺しの急登ですね。
1152時、小雲取山の肩。山地図ではここに小雲取山のピーク表示がありますが、実際は道標のすぐ上がピークです。雲取山方面に数m進んだところに取り付きあり。
これが小雲取山の山名標。1153時着。山名標のあたりがロータリーみたいな踏み跡になってるのが、いつ見ても楽しいです。どうしてそうなった
1155時、小雲取山から少し進むといよいよ雲取山が間近に見えてきます。特に初めて登ったときには感極まってくるポイント。雲取山避難小屋がチラッと見えています。
1205時、山頂直下の最後の急登
1208時、登りきりました!山頂は少し先ですが、奥秩父主脈縦走路との分岐になっているここが、新たなスタート地点となった人も多そうです。
まずは山梨百名山の山名標を確認してから、
1211時、雲取山(通算5回目)登頂ヨシッ!(`ФωФ') つ
ここでお昼休憩にします。今日は手軽にサーモンチーズリゾッタと、
奥多摩駅2階で売っている、KUMOTORI COFFEEで自らの登頂1年記念を。
一等三角点の山で、明治時代に設置された原三角測点もあるところですが、確かに三角点が多いな🤔
KUMOTORI COFFEEを嗜みながら、ゆっくりしていると、遅れて鴨沢を出発した他の山仲間が到着。さらには主役の雲取山登頂も現地で見届けることができました。
宿泊予定の雲取山荘は、14時にならないと宿泊受付も売店営業も始まらないので、山頂の雰囲気や景色を存分に堪能して過ごします。
この一年で奥秩父主脈や八ヶ岳なども歩いてきたので、見える景色の解像度が格段に変わりました。さらに奥に見える南アルプスも今年行けるといいな。
時間も1355時ということで、雲取山荘に向けて、ここからは3人のグループ行。レリーフを2つ見ながら北面を下りていきます。
若干凍結していますが、アイゼンが必要なほどではなかったです。去年の雲取山頂スケートリンクが嘘のよう…
1409時、富田仙人(鎌仙人)レリーフの分岐。レリーフ前を通って抜けていけます。
1410時、本当に10mほど先にレリーフ。ここからまき道で本来ルートへ復帰です。
1424時、田部重治レリーフ。ほぼ雲取山荘直前です。
1425時、雲取山荘到着!これにて1日目の行程終了です。
まずは外で登頂を祝います。レンシュウデスヨレンシュウ
雲取山荘の個室。このコタツがあるのが嬉しいですね。
そして、自分はミッション「一升瓶を雲取山荘まで歩荷せよ」クリアです( •̀ㅂ•́)و
持ってきたのは石川酒造の多満自慢シリーズ、
純米大吟醸たまの慶
です。常温でも冷やでも美味しいとのことで、この季節の山でお祝いとして飲むにはもってこいかと。単体で3.25kgあることには目をつぶってください。
純米大吟醸たまの慶
です。常温でも冷やでも美味しいとのことで、この季節の山でお祝いとして飲むにはもってこいかと。
さて、こちらは雲取山荘の夕食。いつ行っても同じメニューなので、もう少し通えば実家のような安心感を味わえそうです。
この日は楽しくこれからの山行のことなどを語って過ごしました。
さて、2日目です。予報では遅い時間ほど前線が近づいて天気が崩れる上、朝から強風予報。
どんよりと低い雲に覆われています。外に出てみると風は強いものの、少し暖かかったですね。後からアメダスデータを見ても最低気温が前日比+5℃。雨の降り始めが読めないので、なるべく早い下山を目指します。
朝からパワーを出すべくカレーメシ。
0430時には部屋の電気もついて、みんな起床し、出発準備です。山荘宿泊者は水を分けていただけるとのことで、下山までもたせられる分の水をいただきました。今回は山荘目の前の水場が枯れていたので非常に助かりました(;´'-'`)
(追記)
この2日間での水場の確認状況は以下の通り。雨が少なかった影響かかなり厳しいです。
茶煮場:枯れ
七ツ石小屋:無事
奥多摩小屋跡:未確認
雲取山荘:枯れ
0544時、雲取山荘を出発。もともとはソロで鷹ノ巣山・水根沢林道経由の奥多摩湖下山を計画していましたが、昨日の入山時点で計画を変更。他のみんなも各々のソロ計画を変更して、全員で鴨沢BSを目指します。
0545時、ここから雲取山まき道へ。雲取山山頂から稜線の強風を避けての選択でした。
0552時。雲取山北面の原生林は奥秩父の山々を思わせる雰囲気があって好きです。奥の方に雪が見えてきました。
0559時、振り返って撮影。こういう凍結区間が小雲取山まで何度も続きます。軽アイゼン無しでは厳しいです。
0617時、霧に包まれる笹の斜面。将監峠あたりの雰囲気に似ていますね。
この後、小雲取山付近で石尾根に合流する手前で軽アイゼンを外しました。
まったくどこかわからない写真ですが、これ、前日に休憩したヨモギノ頭から七ツ石山方面の景色です。何も見えない……
霧の中にいるので、レインウェアが少し濡れます。霧雨までは至りませんでした。
0711時、霧の中のダンシングツリー
0717時、山の斜面を滑昇する霧
0721時、ブナ坂。ここまで来れば稜線を離れて樹林帯に入るので一安心。ここからは七ツ石山下段まき道を選択。
ところどころで休憩を入れながら、順調に下山していきます。
0827時、堂所。この手前の広場で小休止しました。
0842時、茶煮場の水場。ポトポトと雫は落ちていたようですが、秋のような路面が濡れるほどには水が出ていませんでした。
0855時、標高1000m付近まで下りてくると春の色。
キブシです(と、教えていただきました)
アッハイ
0923時、小袖緑道上りまで戻ってきました。
0929時、小袖乗越の村営駐車場。
昨日はなぜこんなにきれいな桜に気付かなかったのか。
0948時、鴨沢橋を遠くに眺める最後のアプローチ
0951時、ゴール・鴨沢BS到着!
全員で下山!おつかれ山でしたー
鴨沢1000時発のバスで一路奥多摩駅へ。
どんより曇り空の奥多摩駅。11時ごろに少しだけぱらつきましたが、その程度で済んでよかったです。
温泉へ向かう途中、電車の音が聞こえたのでカメラを向けたら、臨時列車のやまどり青梅奥多摩号でした。
もえぎの湯到着!雨予報の日の午前だから空いてるかと思いきや、氷川キャンプ場のキャンパーさん達で大賑わいでした。
この日のお昼は奥多摩駅近くまで戻って、氷川食堂初訪問!