「距離をおきたい」といわれてから初めての夜が来た。


恋愛でここまで落ち込んだことは無かった。


1年以上付き合って、たった3ヶ月のやつに取られるなんて。

そんなことをずっと思っていた。


前の日から寝ていなく、精神的に疲れていたので寝たかった。


布団に入るといつもは考えないことばかりが頭のなかをぐるぐるしていた。



部屋を見渡した。


コルクボードに飾られた2人の写真。

誕生日にもらった財布

誕生日にあげたティファニーのネックレスの箱

ディズニーで作った携帯ストラップ

クレーンキャッチャーでとったたくさんの人形

買ってもらった服


思い出がありすぎた。

部屋を見渡すだけで1年という月日がどれだけ幸せだったかを物語っていた。



泣いた。

最後に泣いたのは高校受験がいやで親に反抗したのが最後だった。


俺ってこんな泣き方をするんだ…


そう思いながらも彼女のことで頭がいっぱいだった。


いつの間にか携帯を握り締めて彼女にかけていた。



こんなこと普段は絶対にしない。

彼女に迷惑がかかるから



でもとめられなかった。



聞きなれたまち歌がとても長く感じた。


そのときは出てもらえなかったが数分後電話が来た


「どうしたの?」

やさしかった

「・・・・」


声が出なかった


「泣いてるの?」

「泣いてない」

強がって見せた

「ないてんじゃんよ。どうしたの?」

いつもどうりの優しい彼女



「・・・・・・・・・」


何はなしたかは覚えてない。ただひたすら

「大丈夫だよきっと」

といわれ続けたのは覚えてる。


また寝れなかった。


不安でしょうがなくメールをたくさん送ってしまった。


いつも以上に電話がかかってきたがいつものように「好きだよ」が聞こえなく名前も呼んでもらえない・・・


電話がかかってくるという行為がよりいっそう僕を不安にさせた。


次の日


学校が始まりガイダンスのため家を出た。


そこでもいろいろ回想できた。


お正月のカウントダウンを一緒に過ごしたディズニー

お互いの家を行き来するのに使った小田急


そんなことを考えてるとまたどうしていいのかわからなくなった。



学校が終わり、電車に乗った。

足が止められなかった。


気がつくと彼女がいる駐屯地の駅についていた



「今日そっちにいったら少しで良いからあえないかな?」

そうメールを送った。


海を眺めているとメールが入って

「今日は無理なんだ。新隊員だし勝手な行動できない」



帰ろうとしたが何か直接伝えたくて


便箋と手紙とかった。



駐屯地の門の前まで来た

どうしようか1時間くらい迷った。


でも行くしかなかった。

どうしても伝えたかった。



結果的には門の係員の人に手紙を預けて帰った。


すっきりしたと同時に「やっちゃイケないことだったのかな」と思った


でも自分の気持ちは相手に伝えられたのですっきりした。



電話がかかって来た。



「どういうこと?」

「え?」

「今渡された。どういうことよ。いろんな人に迷惑かけちゃったじゃない」


笑われると思ってた。こんなことしないでよ恥ずかしい!

久々に笑ってほしかった。

また好きだよっていってほしかった



「もうしらない」


そういって電話を切られた


そこから必死に謝って、メールを送った。


「ごめんね。やっちゃいけないことをした。でもただ一言言ってほしかった。馬鹿だなあ朔太郎は。こんなことしなくてもすぐ会えるよ。まってて」って。


すると

「おこってごめんね。でも、いろんな人に迷惑かけちゃうからもうやめてね。」

といわれた。


本当に申し訳ないと思った。



彼女の彼氏でいる自信はあった



でも




自衛官の彼氏でいる自信はなくなった。