5月23日
一人の若い女性が命を絶ってしまった。
言葉は時には鋭い刃物になる。
人をむやみに傷付ける外傷が無い殺人。
これは拭っても拭いきれない事件だ。
誹謗中傷やアンチコメントは、芸能人のみならず、一般人にも起こり得る、心無い言葉を浴びせ掛ける乱暴な振る舞いだ。
SNSの無かった時代は誹謗中傷は面と向かって言い争われていたが(現在も変わらない)、近年はSNSが発展し、匿名性の機能を用い、他人の穴と言う穴を見つけ出し、相手の真意を知り得ていないのにも関わらず、続々と酷い言葉を投げかける。
2020年の現在はコロナや不況、外出自粛という環境で時間があり、その憂さ晴らしなのかは分かりませんが、相手を袋叩きし、地の底へ追い落とす。
これは、今に始まった事ではありません。
2001年には被害相談が2287件、2006年には8037件という数にまで膨れ上がり、被害は年々急増している。被害者の中には精神的苦痛で自殺・自殺未遂をする人たちもいる。
前述した通り、匿名性があるSNSでは、多くのケースでは発信者を特定出来ずにいる。
それにかこつけて乱暴に暴走族の様に荒らし周る。
事件は、某男女シェアハウスを記録したリアリティ番組から発端した。
彼女は度々、番組で筆舌しがたい振る舞いをしていたと伝わりますが、視聴していない身からは何も言えないので、ご自身で確認してください。
この番組は2012年から長年視聴者から好評を得ており、シェアハウスが有名になる発端ともなっていると言われている。
一部始終を傍観するタレントのスタジオではシンと張り詰めた空気になったとか。
その後を機に、彼女のSNSには誹謗中傷が舞い込んで来、彼女の母親にまで火の粉が飛んだという。
誹謗中傷を生ませた彼女が悪い
そう言う声が出てくるとは思うが、決してそんな事は無い。
誹謗中傷をする人は、その人を故意に傷付け、陥れる事を目的としている。元々嫌いだからなのか、単なる憂さ晴らしなのか、自分には持っていないモノを貶すからなのか。
現実、様々な誹謗中傷を行ってきたコメントが続々と削除されているという。それは、当人を含めて、様々な芸能人やSNSで活躍する人々にも起こっているという。
そんな輩に、この言葉を贈ります……
臆病者!!!
こういう人はまた別のアカウントを作り、誹謗中傷・アンチコメントを送る事を繰り返す。
彼女の死を決して無駄にしてはならない。
誹謗中傷した人を罰する法案を検討している。という。
現実になって欲しいと願います。
例え、削除されたとしても、即座に身元を特定する対処法を作る。
SNSを監視し、注視する法律が出来て欲しい。
「SNSが監視される!!」と恐れる人が出てくるかもしれません、ですが、自分の身を守る為には必要不可欠なものです。
いつ、誰が誹謗中傷を受けるか分かりません。明日かもしれないし、そんな遠い未来かも知れません。
人には善と悪があります。
時に、自分に持っていない物を持つ人を見つけたら、すかさず、悪意を放つ。
人の心・精神が弱い・強い関係ありません。
何度も言うようですが、言葉は刃物です。
何気ない言葉で人を簡単に傷つけます。
傷付けられれば、その人の心は削られます。
鉛筆・消しゴムが削れば削れるほど、それが無くなる様に、心は簡単に崩れ去ってしまいます。
若い人達は次々と命を自らの手で絶っています。
そういうニュースを見る度に、心が痛みます。
その子には幸せな未来が訪れていたのかもしれない。大切な人が出来たのかもしれない。様々な事を成し遂げていたのかもしれない。
ネット・現実世界でのイジメは決して許されない事だ。
もう一度言いますが、これは今に始まった事では無い。
古い時代から人は人を蹴落とし、誹謗中傷を振るう。
それが、時を経て、真剣に考えるようになって行った。
徐々にでも良い……多くの人々の心が寛容で居て欲しいと、私は願います。