26歳に迫る18歳
それこそ身体を張ったのだ

一郎はまんまと照子の罠にハマる
清子とは結婚目前なのに浮気を
止められずにいた

男と女、やる事はひとつ

照子は女の武器を最大限に利用した

やったもん勝ちってやつだ

ある日、照子は一郎にではなく
清子に話した

一郎さんの子を宿しました

清子はおかしいおかしいと思いつつ
一郎に確かめるのが怖く何もできずにいた

ー古き良き‥‥良くも悪くも昭和の女

一郎は結納を交わした結婚を根底から
ひっくり返さなければいけなくなった
女手一つで兄と自分を大学まで出してくれた
母に、祖父母に話さなければいけなくなった

それもこれも全て自分が悪い
清子を傷つけた
照子に惹かれたのも確かだが
愛しているのは清子だ

それでも日が過ぎれば照子のお腹が
大きくなってしまう
早く、早くと催促をする照子
一郎は本心を隠し今は授かった命を
優先させるという決断をしたのだった