照子の話
高卒で入った会社には
とても優しい女性の先輩
4歳上の清子がいた
清子には彼氏がいた
照子より8歳上の一郎
照子 18歳 都内出身
清子 22歳 東海出身
一郎 26歳 東海出身
清子と一郎の二人は地元も隣県と
近く、入社してすぐに意気投合
付き合い始めた
結婚の約束もしていた
清子は照子を妹のようにとても
可愛がっていた
一郎とのデートにも連れ歩く
一郎と清子はあと少しで
結婚の予定だった
双方の親同士も挨拶済み
可愛い妹のように思っていた
清子は照子に一郎を寝盗られた
まさに読んで字のごとくである
照子は清子を姉のようだなどと
これっぽちも思っていなかったのだ
会社で出世をするだろうと言われていた
一郎をどうしても欲しくなったのだ
26歳から見た18歳は22歳の彼女よりも
うんと幼く可愛らしく見えたのだろう