大国に翻弄されて滅亡寸前な国のお話な訳だけど、よかった~
絵がきれいよね。衣装も舞台セットも。生田先生の特徴かな。
まず冒頭あかさんのゲオルギ王がはまり役。組替え前にいい役きたな~
あのスタイルが東欧の中世の衣装にぴったり。くらっちバテシバとの別れがいきなりくるけど、二人のデュエットが素敵だった~
お互いを思っているからこそ別れを決断した二人の心情が伝わってくる。
そして、くらっちやはりうまいわ~
…しかしですよ。皆さんやたらゲオルギ王を褒め称えるけど、いくら惚れたといっても庶民の女を王妃にするとか国王としてはどうなの…?といきなり行く末が不安になる…
不安になると言えばありちゃんアヴァク。ありちゃんは組替えしてよかったな~と思った。本人はとっくに一皮剥けてたと思うけど、月組ではいつまでも弟ポジから抜けられてなかったから。アヴァクかっこよかった。しかし、そのアヴァク様がかっこよく悪巧みしてるんだけど、水乃ゆりちゃんとかもかっこよく女スパイをしてるんだけど、その悪巧みの結果国を危機に陥れることになる辺りあんまり頭よくないのかなと。水乃ちゃんもスパイ活動に熱心なあまり王女から目を離すとかあんまり賢くないのかな…
カッコいい悪役には賢くあってほしい
せおっちのシャラルディーンもよかった。残虐な侵略者でありながら寛大な心を持つ帝王。本人のキャラクターもあってそれがよく表現されていた。
なこちゃんのルスダン。
無邪気な少女から女王の自覚が芽生え、最後には全てを犠牲にしてでも国を守り抜こうとする女王への変化がはっきりわかってよかった。
しかしルスダンもさ、いくらディミトリに裏切られたと思ったからとはいえ奴隷で慰めをえようとしなくても…まあ極君の顔をした奴隷じゃ仕方ないか…
こっちゃんディミトリ。原作ではルスダンが主役なのもあり、辛抱役というか難しい役だと思う。けど、真ん中にいるわけではなくとも、だいたいへりくだっていてもトップとして存在感があった。
この時代モンゴルに立ち向かえる国なんてないんだよな…と思ってたらそれを裏付けるようなオレキザキ様のチンギス・ハーンが最高だった。
結婚式の場面とか宝塚ではあまり聞かない東欧の民族音楽のようなのもよかったな~
ジャガービーは最初から服と音楽と電飾がうるさすぎて、逆に眠くなってきましたよ