2012年9月30日
著者 佐藤賢一
発行所 株式会社集英社


いよいよルイ16世の処刑までいってしまったわけですが。
処刑されるときにルイ16世が王妃は自分のものではない。
ひいては人民も誰かの所有物ではなく、人間は生まれながらにして自由なのだと気づく場面がすごい。
この死ぬ瞬間のルイ16世のすがすがしさと対照的に革命の方はジャコバン派とジロンド派の政党争いが深まっていき、徐々にロベスピエールに独裁的な傾向が見え始めてきたようです。
誰かが舵取りできるような生易しい流れではなかったと思うけど、やはり箍が外れたのは9月虐殺あたりからなのかな。
はじめから血塗られていて暴走していたのかもしれないけど。