【報告】5・20三里塚・横堀現地集会①
横堀・団結小屋破壊を許さない!5・20三里塚・横堀現地集会
5月20日、横堀・団結小屋破壊を許さない!5・20三里塚・横堀現地集会が開かれ、60人が参加した。
三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(Ⅱ)と三里塚空港に反対する連絡会が共催した。
20120520三里塚横堀現地行動
http://www.youtube.com/watch?v=IGAfZ3pR3Ow
横堀農業研修センターで開かれた集会では、山崎さんが4月25日、東京高裁が仮執行付きの明け渡し判決を出した団結小屋裁判について報告。
加瀬勉さん(三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(Ⅱ)代表)は
三里塚の畑は豊かだったが、村・土地を追われ、無人になっている。同じことが福島で起きている。三里塚はむつ廃船の闘い以来、全国の反原発運動と連帯してきたが、福島の悲劇を阻止できなかったのは痛恨の極み。民主党政権は原発再稼働、空港三十万回など亡国の政治を進めている。
大地共有委員会代表として、40年のたたかいを堅持し、1100人の共有者の先頭に立って闘う」
続いて、清井礼司弁護士が横堀・団結小屋裁判について報告した。
「前回の裁判は『居住者が小屋から出て行け』という裁判。当時は熱田さんが健在だったので、団結小屋は同盟のものという論理に乗って、団結小屋建設の経過を調べなかった。これが誤りの元で、そのため今回反対同盟を被告にした裁判を起こされることになった。
強制執行の今後の手続きとして、地主(尾野)が強制執行を申し立てると執行官がいつまでに出ろと催告に来る。都内のアパートの明け渡しだと、催告から一月から一月半で強制執行に来る。
いつ強制執行に踏み切るのかは解らない。空港会社が申し立てる行政代執行と違って今回は民事の強制執行なので。
強制執行では、執行官と業者、警察が来て山崎君を連れ出し、荷物を運びだそうとする。小屋に一緒にいることに法的には何の問題もないので、希望する人は一緒に小屋に入って、小屋から連れ出されないようにする。ともかく、『静かなる抵抗』で抵抗する。
用地内の共有地はいくつかあるが、ここが用地外の拠点では最後の戦い。用地内は持ち分をよこせという登記の話で目に見えない。今回は拠点をとる本来の権力行為。全国の共有者に心・気持が届くように最大限の効果を。
もし、建物取壊しの強制執行をしたら、経費を反対同盟に請求してくる。支払わないと、金銭差し押さえの強制執行。
管制塔の時は被告個人だったが、今回の対象は柳川さん個人ではなく、反対同盟。できるものならやってみろということで、皆さんが全く心配する必要はない。
強制執行がいつになるか判らないが、僕も立ち会うつもり。
上告理由書はこれから出すが、横堀墓地裁判のとき、裁判所は墓地が総有を認めなかったのに、小屋は部落の総有だとした。共有は分割できるが、総有は共同体から出た人は権利を失う。古い概念で、横堀墓地裁判で認めなかったのに、今回は認めることはおかしいという点などを主張していきたい。
かつて、地下壕はベトナムに通じると位置づけたように、福島・沖縄に通じるたたかいだ。楽しく闘争を展開していきたい」
集会の最後に、山崎さんが「三里塚闘争の初心を貫いて闘っていきたい」と決意表明
「三里塚の裁判で三権分立、司法の独立はなかった。団結小屋裁判の判決はその連続性の一つ。裁判に屈することなくたたかっていく。