【報告】3・27反原発銀座デモ②
【報告】3・27反原発銀座デモ②
続いてデモの呼びかけ団体などが発言。
山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)は「このような事故が起きるということは知っていた。原発を止める努力をしてきたが、今日になってしまった。
福島原発は津波に対する用意はない。耐震性もない。そして、原子炉の冷却能力も不十分。柏崎刈羽原発のような地震で簡単にメルトダウンしてしまう。そのことを東電に追及してきた。この地震が起きるということは予測してないが、起きればこうなるということは理解していた。東電も理解していた。
津波対策が5mしかないことはみんな知っていた。そこに10mの津波がくればどうなるかは誰だって想像がつく。ここから先は未知の世界。原子炉が冷却能力を失い、破壊が進み、穴が開き、放射能が海や大気に漏れ、拡散していく。チェルノブイリを経験した人は知っているかもしれないが、私たちにとっては未知の世界。ある意味では覚悟しないといけない。
これから、私たちがやらなければいけないことはたくさんあって、ひとつは今動いている原発を止めなければいけない。福島第2原発もとっと廃炉にして、東通原発も建設中止を。
今恐ろしいのは浜岡原発。巨大地震が起きれば全く同じことが起きる。私たちも世界に対して大きな責任を負っている。
チェルノブイリのあと各国は安全性を上げたが、チェルノブイリになくて日本にある津波の耐震性を考えなかった。限りなく脆弱な原発が福島第一。一昨日、運転開始40年。運転40年の超老朽炉は敦賀と2つだけ。
こういうことが起きると予見した人たちはいっぱいいる。東電との交渉で5m以上の津波が来たらどうするのかと聞いた。東電は『水没するでしょうね。しかし、そんな津波は来ないから』と答えた。想定外なんて言い訳は許さない」
福島老朽原発を考える会からは「私たちはプルサーマルに反対し、老朽原発は危ないと訴えて活動してきた。今日の事態をどうやって避けるかとやってきた。非常に悔しい思いをしています。立ち止まっているわけにはいかない。汚染の拡大が明らかなのに政府は避難地域を拡大しようとしない。30キロ圏内の人たちは閉じ込められた状態になった。
自主避難になったが、汚染はさらに拡大し、チェルノブイリと比較するレベルになっている。政府は安全だと繰り返してきた。ウソばかりだ。政府は食品汚染基準を逆に緩め、被曝を強要しようとしている。こんなことは許されない。妊婦・乳児への影響は10倍・100倍大きい。フクシマを繰り返さないために日本中から原発をなくそう」
東電本社への抗議行動を行っている園良太さん、脱原発東電株主運動の木村結さん、ふぇみん婦人民主クラブが発言。
反原発自治体議員連盟(準)共同代表の布施哲也さん(清瀬市議)は浜岡原発の即時運転停止を求める意見書を3月24日に清瀬市議会が採択したことを報告した。
プルトニウムなんていらないよ!東京の高木章次さん、原発・核燃とめようかい、ストップ原発&再処理・意見広告の会、ピースアンドピース、映像作家の荒川さん、チェルノブイリこども基金、日本消費者連盟の富山洋子さんが発言し、原発停止を訴えた。
4月10日には浜岡原発即時停止を求めるデモ、チェルノブイリ25周年集会となる4月24日には同じ呼びかけ団体による集会とデモが予定されている。