【転載】イスラエル軍のガザ・フリーダム運動攻撃
【転載】
友人のみなさま
こんにちは
清末愛砂@島根です。
すでにニュース等で耳にされておられる方もいるかもしれません。
本日の未明、ガザ包囲に反対し、ガザ住民へ支援物資を運んでいたガザ・フリーダム運動の6艘の船(世界中の市民活動家約600人が乗船。1万トンの支援物資を運ぶ途中)が、イスラエル軍(海軍)に襲われました(公海上)。複数のニュースによると、10人以上の市民活動家が殺され、60人以上が負傷している模様です。フリーダム・ガザ運動は今回、アイルランドから船を出し、その後、ギリシャとトルコで他のフリーダム・ガザ運動の船と合流し、ガザに向かう途中でした。陸から64キロ離れた地点で起きたようです。亡くなった心ある、勇気あるシャヒードを心から追悼したいと思います。
イスラエルによる厳しい封鎖により、ガザには正式なルートでは物資が入らず(トンネル経済が動いていること自体、その異常性を示している)、また、人がガザを出入りすることも厳しく制限されています。2008年年末から2009年初頭にかけてのガザに対する攻撃から約1年半。ガザはいまだに封鎖され、人々は窒息状態にあります。世界がこのような状況を許しているなかで。90%にものぼるガザ住民が貧困線以下の生活を強いられ(それはあまりにも屈辱的なこと)、国際機関からの援助に頼らずには(その物資にも大幅な制限がかけられている)生活が成り立たないなかで、フリーダム・ガザ運動は物資を届けようとしたのです。
5月26日にもガザでイスラエル軍による空爆がありました。ガザでは、散発的にイスラエルが軍事攻撃をかけています。封鎖した上に攻撃をするという信じがたい卑劣な行為を繰り返しているのです。今にいたっても。ガザだけではありません。ヨルダン川西岸地区も壁や入植地やユダヤ人専用道路や検問所や道路ブロックやトンネルにより、小さく小さく分断され、人々はその分断された中で生きることを余儀なくされているのです。
ヨルダン川西岸地区内のヨルダン渓谷は、95%にも及ぶ土地を完全にイスラエルの支配下に置かれているのです。西岸には完全にアパルトヘイト体制が確立されたといっても過言ではない状態です。渓谷の住民たちは家を破壊され、土地を奪われ、水源を奪われ、テントや小屋ですら壊されている状態におかれているのです。
イスラエルによって勝手に併合された東エルサレムも同じです。
入植地の建設が進むと同時に、パレスチナ住民は激しい家屋破壊の被害にあっています。
イスラエル政府はさっそく、今回のフリーダムガザ運動への攻撃に対し、いろんな言い訳を始めています。「活動家たちが斧やナイフや棒で襲ってきた、船の中から武器が見つかった、フリーダム・ガザ運動側が実弾を発した、挑発してきた」等。そんな見え透いた言い訳が通るはずがありません。覆面をして船に乗り込んできたイスラエル兵たちの映像を観るだけで、挑発うんぬんの言い訳が嘘だということがはっきりするにもかかわらず、ここまで厚顔な言い訳をするとは。
イスラエル政府は世界で徐々に盛り上がってきているBDSキャンペーン(ボイコット、イスラエルからの資本の引き揚げ、イスラエルへの制裁を求める運動)に敏感に反応し、脅威に思っています。そのなかで今回の攻撃が起きたと考えるのが自然でしょう。占領者はそれに反対する人々を怖がっているのです。脅威に思うのなら、さっさと占領をやめればいいのです。
今回の事件を含め、私(たち)は、イスラエルによる国際人権法・人道法にすら違反する不正義(犯罪)をただし、責任をとらせるよう、動かなければなりません。
一刻も早くガザに対する封鎖が解かれるようイスラエルにプレッシャーをかけるだけでなく、パレスチナが解放されるよう、運動を進めていかなければならないと思います。
そうしなければ、占領下で殺されたシャヒードも、ガザ・フリーダム運動に参加して亡くなったシャヒードたちも浮かばれることはありません。
ロンドンでは緊急抗議デモが予定されています。ヨルダン川西岸地区でも各地で抗議行動が計画されています。ヨルダン川西岸地区の壁の建設によって大きな影響を受けているビリン村の人民委員会の委員長から世界中で抗議行動を行うようにと呼びかけるメールが届きました。
パレスチナで起きていることを多くの人々に知らしめるとともに、イスラエル大使館、イスラエル政府に抗議することが求められています。また、同時に日本政府にもイスラエルの占領や軍事攻撃に抗議するよう呼びかけていきたいと思います。
今こそ連帯を。パレスチナ解放を求めて。
長いメールになりました。失礼します。
清末愛砂 拝