【報告】10・22平行滑走路供用をやめろ!10・18三里塚・東峰現地行動
10・22平行滑走路供用をやめろ!
10・18三里塚・東峰現地行動
10月18日、「10・22平行滑走路供用をやめろ!東峰住民の追い出しをやめろ!一坪共有地を堅持しよう!10・18三里塚・東峰現地行動」が行われた。
主催は三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会。80人が参加した。
東峰共同出荷場で行われた集会では、先日亡くなった大原隆さん(連絡会事務局)を追悼して黙祷。
続いて石井紀子さんからのメッセージが紹介された。(別掲)
http://ameblo.jp/pyl-blog/entry-10373680819.html
平野靖識さん(らっきょう工場)は「10月22日に供用が開始され、来年3、4月には大型機が就航しようとしている。円卓会議で国・空港公団は地域の合意なしに平行滑走路をつくらないと約束した。2500mができたというのなら、離発着を北側にずらして東峰地区を静かにしてから経過を検証すべきだ。前原発言が問題になっているが、成田空港が遠くて内陸空港という致命的な欠陥を持つことは1966年当時から分かっていた。内際すみわけ論は成田を造りたい人に利用されてきた。
成田空港会社が北伸滑走路に伴う夜間工事で、滑走路の掘り直し・埋め直しを行うと東峰住民に通告してきた。らっきょう工場には通告もなかった。空港会社は通告で相談とみなし、世間に聞こえる声がなければ了解したとしてどんどん工事を進めてきた。夜間工事が行われれば24時間絶え間ない騒音の下に置かれる」
関西からのアピールなどが紹介された後、デモへ。
開拓道路コースをデモした。
東側誘導路建設によって破壊された東峰の森の脇を通り、トンネル化された生活道路を行進しながら、「北伸平行滑走路」の供用開始に抗議。
開拓道路の入り口
開拓道路で抗議の声を上げたが、石井紀子さんのメッセージ通り、騒音がさらにひどくなっていることが実感された。
後半の集会では一坪裁判の弁護人である清井礼司弁護士が発言。
「一坪・団結小屋裁判の被告は69人で、熱田派にとって久しぶりの大型裁判。いまは公共事業が問われている転換期。現在、羽田のハブ空港化、農業政策の転換の二つが争点になっている。いずれも、1966年空港決定時から私たちが問題にしてきたことであり、原点にさかのぼって成田空港を問い直す裁判の第一の意味だ。
第二に公共事業が問い直される中、民営化されて成田空港会社になったかもしれないが、空港建設・B滑走路に関してシンポ・円卓会議で空港公団が約束したことを最低限守らせる。
裁判は放っておいたら負けるから、被告にされた知り合いには清井宛の委任状を出し裁判闘争に参加するように声をかけてほしい。農民の生活を守るために、これまで以上にがんばっていこう」
山崎さんが現地報告。「清井さんが弁護人だった丹波山共有者の家訴訟では敗訴したが、柳川さんは空港会社が指定した土地への移転を拒否し続けている。
徳島で反原発運動をやっている共有者から電話がかかってきて、委任状を出してくれることになった」
大地共有委員会(Ⅱ)代表の加瀬勉さんが発言。
(加瀬さんから配布された文章でのアピール文http://ameblo.jp/pyl-blog/entry-10373677581.html )
加瀬さんは「空港会社は一坪裁判を取り下げろ。10・22平行滑走路供用をやめろ。
前原国交相発言騒動が示しているのは、自民党が40年かけてハブ空港を成田に造ろうとしたが、できなかった。私たちの闘いが阻止した。地方空港は全部赤字。一県一空港政策は破産した。航空政策はガタガタ。
民主党政権は羽田を拠点空港にするが、成田も充実させていくと言っている。民主党政権になっても変わっていない。かつては共産党、社会党と一緒にやったが、政党は全部ダメ。われわれの運命はわれわれが決める。自分自身の力、大衆の力で空港政策を変えていくという時代になった。民主党がいいという話にはならない。
民主党は口を開けば『貧困をなくす、命を大切にする社会を作る』と言う。ならば、あらゆる暴力をふるって建設してきた三里塚空港建設を中止せよ。
三里塚空港を廃港にするような社会の仕組みを。廃港をめざすような社会変革するという決意でがんばろう」と発言した。