【報告】イラクからの軍「撤退」を問う!(2月28日) | 格差と戦争にNO!

【報告】イラクからの軍「撤退」を問う!(2月28日)

【報告】
反安保実(2月28日)

≪イラクからの軍「撤退」を問う!―ブッシュはなぜ靴を投げつけられたのか≫


 2月28日、イラクからの軍「撤退」を問う!―ブッシュはなぜ靴を投げつけられたのかが開かれた。主催は新しい反安保行動をつくる実行委員会(反安保実)。

 集会では、武者小路公秀さん(国際政治学)が講演。
 「オバマ政権はチェンジを言いながら、挙国一致で政策変更の弾みはつかない。イスラエルのガザ攻撃で時機を計算したもの。これによって、ネタニヤフが首相指名を受けた。

 イスラエルは、パレスチナを南アフリカがアパルトヘイトで作ったアフリカ人傀儡国家のような奴隷国家にしようとしている。


 米軍撤退でイラクの価値は下がり、イランの価値は上がる。イラクの傀儡政権とイランの関係は複雑。撤退はいいことだが、民間軍事会社の傭兵はどうなるのか。
 イラク傀儡政権は占領軍兵士の裁判権をもたない植民地政府。財政政策の権限もイラク政府にはない。イラク中央銀行があるが、実際に資金を動かしているのはモルガンスタンレーなどが出資するイラク開発銀行。外国の金融資本がイラクの財政・経済を支配している。
 米国は戦争でインフラが整備されていたイラク社会を破壊した。米国はまずイラクへ戦争賠償を支払うべき。ところが、賠償を支払うどころか、外国資本が入って搾取している。植民地状況から自立・独立してパレスチナ・アラブと連帯しなければ平和構築はできない。憲法全文と九条二項は他国民の平和的生存権をやぶったことへの反省。

 アフガニスタンも植民地状況にあるが、カルザイ政権が支配しているのはカブール市だけ。カルザイ=カブール市長。アフガン増派はオバマ政権の命取りになる。増派で反米感情が高まる。もし、パキスタンでクーデターが起きるような事態になればアフガンはメチャクチャになる。
 駐日大使となるナイはソフト外交を言っているが、軍事的解決はない」


 続いて、名古屋の山本みはぎさんがイラクでの自衛隊の活動について。稲葉雅紀さん(アフリカ日本協議会)がソマリア「海賊」問題について報告した。


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