【報告】大江・岩波沖縄戦裁判大阪高裁判決報告会
大江・岩波沖縄戦裁判大阪高裁判決報告会
11月12日、大江・岩波沖縄戦裁判大阪高裁判決報告会が都内で開かれ、百人が参加した。大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会など三団体が主催した。
集会で、近藤卓史弁護士は「判決は戦隊長の直接命令の直接証拠がないとはしたが、真実と信じる相当な理由があると認めた。キチンと事実認定したいい判決」
岡本厚さん(岩波書店)は「裁判は完全勝訴。原告たちは虎の尾を踏んだ。それが昨年からの沖縄の怒り。証言した人たちにとって、家族殺しの言いたくない記憶だったが、今回の事態で証言してくれた。真実を決めるのは裁判ではなく、研究と論争。
歴史修正主義の無能さは明らかだ。裁判で虚言と断じられた『証言』に依拠した藤岡信勝・小林よしのりらの歴史認識を問いたい。原告らの歴史観は田母神と同じ。まさに妄想という知的レベル。この裁判を歴史修正主義終焉の一里塚に。
名誉棄損裁判の法律論としても、出版社・研究者・民主主義にとっていい判決だった」
石山久男さんは、今後の取り組みとして上告即時棄却を求める最高裁署名、文科省に検定意見撤回と再訂正受理を求めていくこと、教科書会社に再訂正申請を求めていくことを呼びかけた。