【報告】原子力空母の横須賀母港化を許さない全国集会 | 格差と戦争にNO!

【報告】原子力空母の横須賀母港化を許さない全国集会

原子力空母の横須賀母港化を許さない全国集会



7月19日、「原子力空母の横須賀母港化を許さない全国集会」が米海軍横須賀基地に隣接するヴェルニー公園で開かれた。主催は平和フォーラム、神奈川平和運運動センター、三浦半島地区労、県内の市民団体などで作る実行委員会。
 ブッシュ政権は米軍再編の一環として、史上初めての原子力空母ジョージ・ワシントン(CVN73)の横須賀配備を強行しようとしている。米海軍は当初8月19日配備を予定していた。同艦が5月南米沖で大規模な火災事故を起こしたため延期され、現在は米本土で修理中。原因の発表もないまま、9月配備が強行されようとしている。
 横須賀市民はこれまで二度の住民投票条例直接請求を成功させ、粘り強い住民運動を続けている。今年3月~4月の住民投票直接請求は、4088名の受任者によって前回よりも1万以上多い署名(52417筆、有効数48661筆)によって請求された。だが、市議会は8対33で否決した(5月16日)。
 集会で、平和フォーラム事務局長の福山真劫さんが「日米政府は、原子力空母の横須賀配備を強行しようとしている。それは安全確認も情報公開も無い原発を、東京湾に作るのと同じ。原子力空母配備を阻止することは可能だ」と訴えた。
 弁護士の呉東正彦さんは、「ジョージ・ワシントンの火災事故原因が明らかになっていない。それでも修理後の9月に入港という米軍の発表は傲慢だ。配備は絶対に認められない。受け入れ見直しを政府に要求しよう」
 沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんは、「与野党が逆転した沖縄県議会では、辺野古新基地建設に反対する決議を採択した。12年に及ぶ闘いの成果だ。あきらめずに闘えば、必ず道は開ける。共に闘おう」
 炎天下にもかかわらず、参加者は主催者発表で1万5千人。平和フォーラム系労組は全国動員をかけ、市民グループも神奈川県下、名古屋など数百人が参加した。
 集会の最後に、「いらない!原子力空母」「STOP!CVN73」と書かれたプラカードを一斉に掲げてアピール。
 デモでは、「東京市民も千葉市民も、東京湾に原子力空母はいらない」と市民にアピーした。