【報告】派兵恒久法を許さない6・14集会
派兵恒久法を許さない6・14集会
6月14日、派兵恒久法を許さない6・14集会が東京で行われた。主催は新しい反安保行動をつくる実行委員会(反安保実)。参加者は五十九人。
集会では、川口創さん(名古屋イラク訴訟弁護団事務局長)と島川雅史さん(立教女学院短大教員)が講演した。
川口さんは「イラク派兵差し止め訴訟は全国11地裁で提訴され、4月17日名古屋高裁でついに違憲判決を勝ち取った。政府は門前払いしろというだけで、合憲とは主張できない。違憲だと自認している。
判決はファルージャやバグダッドでの米軍の掃討作戦の実態を克明に認定。イラクでの空輸活動が憲法九条一項違反と認めた。判決文には珍しく読みやすい文章で、裁判官の人としての怒り・悲しみが書かれている。私たちが輸送した米兵が子どもを含むイラク人を殺している。判決は、平和的生存権の具体的権利性を認め、原告について『平和憲法下の日本国民として共感すべき部分』と書いている。派兵恒久法にも盛り込まれる自衛隊の『平和協力』の実態を判決は指摘している。
派兵恒久法石破案によれば、『我が国として特に必要であると認める事態』と政府が認定すれば全ての活動がOK。イラク特措法では『安全確保支援活動』として米軍を輸送している。恒久法では、自衛隊が安全確保活動=掃討作戦を行うことも可能。判決は空自輸送を『武力行使一体化』と認定したが、恒久法では自ら武力行使する。明文改憲は必要ないことになる。
違憲判決を活かそう。派兵恒久法が違憲であることは明確だ」
島川さんは、湾岸戦争から派兵恒久法へ、「後方支援」から「全面的一体化」へと続いてきた海外派兵について講演した。